目次
フランスのサン・マウロ湾に浮かぶ島、モンサンミッシェル。その姿はあまりにも美しく、「西洋の驚異」と称されるほどの聖地として圧倒的な存在感を誇っています。元は修道院として建てられましたが歴史に応じてその役割は変わり、14世紀には城壁として、18世紀には監獄として使われていました。現在はカトリックの聖地として年間300万人もの観光客が集まる代表的な世界遺産となっています。パリから日帰りでのアクセスが可能ですが、宿泊してじっくり堪能するのもおすすめ。今回はモンサンミッシェルで楽しみたい7つのコトをご紹介します。
荘厳な修道院を見学する!
パリからモンサンミッシェルまでは車でおよそ4時間、東京-名古屋間とほぼ同じ距離です。
モンサンミッシェルに着いたらまず島内へ向かいましょう。島内へは無料シャトルバスが5~15分おきに運行しており、また歩いて行くことも可能です。島内に着いてまず訪れたいのが圧倒的な存在感を放つ修道院です。ゴシック様式で造られていますが、内部には様々な建築様式が取り入れられ、独特の構造になっています。現在に至るまで何度も修復が施されました。
哨兵の門(しょうへいのもん)といわれる入り口から始まり、神秘的な空間が広がる付属教会、137本もの柱が連なる回廊、食堂や礼拝堂など、当時の修道院の生活を想像しながら見学することができます。
修道院は島の頂上にあるため、頂上の西のテラスには対岸の景色や海が見渡せる素晴らしい眺めが待っていますよ♪島内で唯一の観光スポットなので行列ができていることがほとんどです。おすすめの時間帯は、団体客が続々と到着する午後を避けた午前中です!島内へ入るのは無料ですが、修道院へ入るためには10ユーロの入場料が必要です。
フランスのツアーはこちら
潮の満ち引きを楽しむ
モンサンミッシェルが浮かんでいるサン・マロ湾は潮の満ち引きの差がとても大きいことで知られています。満潮時には驚くべき速さで潮が満ち、1年に数回ある大潮の時は、島と対岸を結ぶ橋が一部水没し、島がぽつりと浮かび上がります。その姿はなんとも神秘的・・・!近年は人工的な堤防のせいで完全な島になることがまれとなっていましたが、本来の姿を取り戻そうという取り組みが行われ、現在堤防道路は完全撤去されました。
干潮時には島の周りをぐるりと一周してみましょう。干潟をてくてく散歩していると、可愛い貝殻を見つけたり、正面のモンサンミッシェルではなく裏側からの景色も楽しむことができます。潮の流れが早いので散策の際はお気をつけて!
潮の満ち引きによって表情をガラリと変えるモンサンミッシェル。自然の力に圧倒されますね。
名物のふわふわオムレツを食べる♪
モンサンミッシェルに来たら食べておきたいグルメのひとつ、ふわふわオムレツ♪島内にはいくつかのお店で食べることができますが、超有名店といえば日本にもお店がある「ラ・メール・プラール」です。プラールおばさんが考えて作ったスフレオムレツは、かつてお腹を空かせた巡礼者のために、すぐにできて栄養のあるものとして考案されたのがはじまりと言われています。
口の中でとろ~んと溶ける口当たりが特徴のスフレオムレツは、歯がいらないくらいフワッフワなんです。卵を3つも使用しているので見た目は驚くほど大きいですが、ぺろりと食べられちゃいます♪味はあっさりとしているので、付け合わせの野菜と一緒に食べたり、塩やケチャップなどの調味料をかけてお好みの味付けを楽しんでください!
宿泊して夜のライトアップを楽しむ
せっかくモンサンミッシェルに行くなら、日帰りではなくお泊まりしましょう!宿泊すれば時間を気にせずゆったり観光ができますし、何よりライトアップされた夜の姿をじっくりと堪能することができます♪昼間は観光客でにぎわうモンサンミッシェルですが、日が暮れるにつれ少しずつ修道院がライトアップされ、夜には静かで幻想的な空間が漂います。
宿泊スポットはモンサンミッシェル島内か、対岸のシャトルバス乗り場付近にあります。島内のホテルでは、日中観光客でごった返しているのが嘘のような、ひっそりとした空間の中で散策が楽しめます。また世界遺産内に泊まってる!という特別感に浸れる貴重な体験になりますね。対岸のホテルに泊まれば、ライトアップされたモンサンミッシェル全体の風景を望むことができます。また近くにスーパーがあるので、ちょっとした買い物も楽しめます。
島内の細い路地をお散歩
モンサンミッシェルの島内にはメイン通りがあり、そこを歩きながら修道院のある頂上を目指すのが一般的なルートなのですが、島内には細い路地がたくさんあるので、探索しながら向かうのもおすすめです。メインの通りもわりと狭めなのですが、一歩奥まった道へ行くと、人1人通れるかな?ぐらいの本当に狭い道がたくさんあるので、びっくりします。(笑)
観光客でにぎわう大通りとは雰囲気が変わり、人の気配のないのんびりとおだやかな時間が流れています。路地裏にカフェがあったりもするので、ゆっくり休憩するのもいいですね。
迷っても迷子になって戻れなくなることはないので、時間に余裕があるようなら、島内の路地裏探索を楽しんでみてはいかがでしょうか?
お菓子に雑貨も!お土産探し
フランスの世界遺産の代表的存在ともいえる、モンサンミッシェル。小さい島ながらも島内にはレストランやホテル、お土産屋さんなどが軒を連ね、毎日活気で溢れています。名物グルメには、ふわふわ食感が特徴の伝統料理オムレツをはじめ、ノルマンディ特産のリンゴを使ったデザートやお酒、甘さと塩加減がクセになる塩バターキャラメル、モンサンミッシェル周辺の塩分をたっぷり含んだ牧草を食べて育った仔羊の料理「プレ・サレ」など・・・
訪れたらぜひ食べておきたいグルメが盛りだくさんです。また島限定の切手や、教会内でもらえる巡礼記念品などのご当地土産も忘れずに。どのお店も夜7時頃には閉店してしまうので、買い物時にはご注意を!
レンタサイクルをする
モンサンミッシェル島内の観光をした後は、対岸に戻ってレンタサイクルをしてみるのはいかがでしょうか?対岸にあるホテルやスーパーマーケットではレンタサイクルサービスを実施しています。半日、1日と希望によって選べ、値段は10ユーロ前後で予約不要なので、時間ができたら気軽に借りることができますよ♪
周辺の道はしっかり舗装されているので、モンサンミッシェルを遠くに眺めながら川沿いを走ったり、おしゃれなカフェを見つけて休憩したり、徒歩ではまわれないモンサンミッシェル周辺を効率良く走りまわってみましょう。のどかな田園風景を颯爽とかけ巡れば、忘れられない思い出になるはずです♪
まとめ
いかがでしたか?モンサンミッシェルで楽しみたい7つのことをご紹介しました。
かつて多くの巡礼者を迎え、今は死ぬまでに行っておきたい世界遺産のひとつに選ばれるほど人気のスポットとなっているモンサンミッシェル。時間帯によって表情が変わり、1日いても飽きることがありません。聖地のパワーを感じられる、のどかでゆったりとした異世界へ足を踏み入れてみませんか?