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ヨーロッパ旅行を検討する上で必ずといっていいほど候補にあがる国、イタリア。
その中でも首都ローマは「すべての道はローマに通ず」という格言の通り、歴史が色濃く残る観光都市です。世界遺産に指定されているローマ歴史地区には、教科書や映像でしか知らなかったあのローマ帝国の富と力、そして豊かな知恵が満載で、歴史好きでなくてもその魅力を肌で感じられることでしょう。
今回は、ローマに住む人口の倍以上の観光客が訪れる、言わずと知れた大人気都市ローマで、絶対に見逃せないおすすめ定番の観光スポットをご紹介します。
「トレヴィの泉」で願いを込めてコイン投げ!
まずご紹介したいのが地下鉄A線バルベリーニ駅から細い路地を歩いて10分ほどの場所にあるトレヴィの泉です。
トレヴィの泉と言えば、「後ろ向きにコインを投げ入れると、願いが叶う」という言い伝えが有名ですよね。諸説ありますが、噴水にコインを投げ入れることは神聖な行為と見なされ、その場所に祀られている神々を鎮める効果があると言われてきました。投げる枚数によって叶えられる願いが違い、1枚だと「ローマに再び来ることができる」、2枚だと「大切な人と一生一緒にいられる」、3枚だと「恋人や配偶者と別れることができる」です。
海の神をイメージしたバロック芸術の傑作で、天気の良い日にはキラキラと反射する水と真っ白の大理石の彫刻像の対比が楽しめます。
トレヴィの泉は24時間観光可能なので、じっくり眺めたい人は観光客で混み合っていない早朝に立ち寄ってみるのがおすすめです。また、夜にはライトアップされた幻想的なトレヴィの泉を見ることができます♪
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「パンテオン」の荘厳な雰囲気を堪能
トレヴィの泉から徒歩10分弱の場所にあるパンテオンでは、圧倒的なスケールを誇る外観にまず驚かされることでしょう。およそ2000年前に建てられた神殿で、現存する石造り建築としては世界最大の規模を誇り、古代ローマの時代にはこんなものが建てられていたのか!!と思うほどの迫力です。
外観はシンプルながらも圧倒的な存在感を放っていますが、内部もすごいんです。
パンテオン内部に入ったらまず天井を見てみてください。壮大なドーム状のクーポラが広がり、天井の真ん中には「パンテオンの目」と称される穴が開いています。その穴からドームに日差しが入り込み、内部の柱や壁の装飾を照らしなんとも神秘的な光景が広がっているのです。神聖な雰囲気に包まれながら高度な技術力がうかがえる、ローマ時代の見事な神殿に魅了されること間違いなしです!入場料は無料です。
「スペイン広場」で優雅にジェラートを食べる
ローマの一大観光名所で有名なのが、スペイン広場です。広場の中心には地面を掘り下げて造られたバルカッチャの噴水があり、壊れた船をモチーフに造られたことから別名「舟の噴水」とも呼ばれています。135段あるスペイン階段をのぼると、ローマの街並みを一望することができ、トリニタ・デイ・モンティ教会の入口へと続きます。
映画「ローマの休日」で、オードリーヘップバーンがジェラートを食べるシーンが有名で、みんなここのスペイン階段でジェラートを食べる、というのが定番の観光方法になっていますね。しかし今は階段でジェラートを食べることは禁止されているのです・・・残念・・・
広場前にはブランド品のお店が建ち並ぶコンドッティ通りがあり、観光と一緒に買い物を楽しむこともできます。
「コロッセオ」で競技場の雰囲気を味わう
地下鉄B線コロッセオ駅から徒歩1分のところにあるコロッセオはおよそ2000年前に建てられた円形闘技場です。東京ドームと同じくらいの収容人数をもつ巨大な建築物で、古代ローマ人の娯楽施設としてさまざまな催しが開かれてきました。火山灰を利用したコンクリートを使い高度な建築技術で建てられ、当時のローマ帝政期の技術力の高さを感じられる場所です。
外観の見学は無料ですが、せっかくなら内部も見学してみましょう。観客席は1~4階まであり、身分によって座る席が分けられていました。アリーナをぐるりと囲むように造られた設計は、現代とほぼ同じ技術が使われていたというから驚きです。現在は中央の床部分がないため、迷路のような地下空間が露わになっています。内部への入場料は16ユーロです。
「フォロ・ロマーノ」の広大な遺跡群を巡る
コロッセオの目と鼻の先にあるフォロ・ロマーノはローマ時代に政治や宗教の中心として栄えたローマ市民の広場です。東西に約300m、南北におよそ100mという広大な敷地を有するひときわ存在感を放つ遺跡で、ローマ観光で必見のスポットのひとつです。当時は石造りの神殿や凱旋門、公会堂も整備されていましたが、現在は基礎や柱の一部しか残っていません。それでもなお、当時の皇帝たちの数々の軌跡がうかがえる迫力あるスポットです。
フォロ・ロマーノをじっくり見学した後は、パラティーノの丘へ行ってみましょう。歴代の皇帝や貴族が暮らしていたこの丘は、フォロ・ロマーノを見渡すことができる絶景のスポットなんです♪ファルネーゼ庭園の北西側が展望スポットになっていて、フォロ・ロマーノを見下ろす形で遺跡全体を見渡すことができます。
あなたの手は無事?「真実の口」で正直者かチェック
地下鉄B線のチルコ・マッシモ駅から徒歩10分ほどの場所にある「サンタマリアインコスメディン教会」。教会の名前だけだはピンとこない方もいるかもしれませんが、真実の口ではどうでしょう?映画「ローマの休日」で有名になった誰もが知る有名な観光スポットですね。円盤状の石には海の神が彫られていて、元々はマンホールだったのではないか?と言われています。そんな真実の口には、嘘をつく人がマンホールの口に手を入れると抜けなくなるという有名な言い伝えがあります。
みんな手を入れた写真を撮ろうと長い行列ができているので、写真を取るなら朝早くが狙い目です。写真撮影は1回のみに制限されているので、どういうポーズで撮るか事前にシュミレーションしておきましょう!(笑)入場料は2ユーロです。
バチカン市国は3~4時間で効率的に!
ローマを訪れたらぜひ合わせて行っていただきたい国があります。それは世界でいちばん小さな国「バチカン市国」です。ローマからたったの20分で行けるという手軽さに驚きですよね!入国審査などがなく普通に入れてしまうので、国境を超えるという意識があまりなく、あっさり入国できてしまうので不思議な感覚です。(笑)
そんなバチカン市国は東京ディズニーランドと同じくらいの大きさなので、3~4時間あれば回れてしまいます♪
見どころのスポットは3つあります!
サン・ピエトロ大聖堂
世界最大級のキリスト教建築物。初代ローマ教皇の聖ペトロを祀った神聖な教会で、毎年世界中から多くの信者が参拝に訪れます。バロック様式の聖堂内は細かい箇所まで装飾が施され、どこを見渡しても豪華で美しい・・・
サン・ピエトロ広場
サン・ピエトロ大聖堂の正面にあり、バチカン市国の玄関口ともいえる広場。世界中のカトリック信者を想って造られ、長い巡礼の終着点として信者たちを包み込むような楕円形のデザインが特徴的です。
バチカン博物館
歴代ローマ教皇の収集品が展示された、20以上の広場や中庭、博物館などを誇る世界最大級の美術館です。見学コースは全長7kmもあるので、事前に見たい場所をチェックしておきましょう!
まとめ
いかがでしたか?ローマを訪れたら必ず足を運びたい王道観光スポットをご紹介しました。世界遺産をはじめ、歴史ある有名な建造物がたくさんあるので、事前にしっかりと下調べをすれば効率良くまわることができますよ♪
永遠の都と称されるイタリアの人気都市ローマ。芸術・歴史・文化を肌で感じられる素晴らしい都市へ、行ってみませんか?