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カリヨン(組鐘)の音色が響き渡るブルージュの旧市街。町の中心部マルクト広場に面して鐘楼や州庁舎をはじめ、切妻屋根のレストランやカフェ、お土産物店など魅力的な建物が並び、まるで中世のような世界が広がっています。夜にはライトアップされた街並みが幻想的で限りなくロマンチックなのです。
古い建物が改装されセンスのいいベルギー名物のチョコレート専門店やワッフル店になっていて、列を作って買い求める観光客で賑わいを見せています。とにかく見るものすべてが絵になる街、それがブルージュなのです。
ブルージュでは2泊必要なわけとは?
そんな風に見どころも多くて、食べるものも美味しいブルージュには最低2泊することがおすすめです。
1泊では滞在時間が半日程度しかなくこの街の魅力を十分に満喫できません。2泊して美術館や教会の観光、街歩きやショッピング、グルメを満喫したいものです。
かくいう私も、今まで3回ほどブルージュには訪れてきたものの、いつも1泊しかしたことがなかったのです。
今回、24年5月下旬にブルージュに初めて2泊した私は、改めてブルージュの魅力を再発見したわけです。最新の具体的な見どころやグルメ、レストラン、お土産にお薦めのお店などをいくつかご紹介いたしましょう。
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ブルージュ観光おすすめスポット
マルクト広場
青空の元、昼間に訪れても、またライトアップされた夜に訪れても、いつも美しく魅力にあふれた場所が、ブルージュの中心となるマルクト広場です。
広場を囲むようにさまざまな建物が並び、広場を訪れるすべての観光客を魅了しています。
鐘楼はまさにブルージュを代表するシンボル的存在。366段もの階段を上る元気があれば、83ⅿの高さまで塔を登ってみるのもおすすめです。なにしろブルージュの美しい街が一望できるからです。
他にも州庁舎やブルージュの歴史を映像などで鑑賞できるヒストリウムという建物もあります。また見た目にカラフルで可愛い切妻屋根の建物にレストランや土産物店、カフェなどが入っていて、たくさんの観光客で賑わいを見せています。
ベルギーは魅力的なビールの生産国としても知られていますが、いろんなユニークなビールのテイスティングもできる「ビール博物館」も広場の近くにあります。ビール好きなら行ってみる価値ありです。
ぺギン会修道院と愛の湖
「フランドル地方のペギン会修道院群」として世界遺産にも登録されているのが、ブルージュのペギン会修道院。1245年に創立し、今でもベネディクト派の修道女が暮らしている修道院です。目の前には白鳥が泳ぐ美しい愛の湖が広がり、絵葉書のように美しい風景が広がっています。
修道院の中庭へ入ることは無料ででき、入場料を払えば博物館となっている修道院の内部も見学できます。台所や食堂、寝室などがあって、いかにも修道院らしい質素で慎ましやかな暮らしぶりが垣間見られるのです。
ブルージュの町中は観光客でにぎわい、華やかな世界ですが、この修道院の敷地に足を踏み入れれば、別世界のような静けさに包まれて、中世のブルージュに舞い戻ったかのような気分に浸れるはずです。
運河
水の都と呼ばれるブルージュの町は、まさに町中を流れる運河とそこにかかる50もの橋が生み出す風景が特徴です。
かつては北海とも水路でつながって繁栄を見せていたと言われるブルージュの町。その後水路が絶たれたせいで近代化が進まず、中世の面影を色濃く残す魅力的な街並みを見せてくれるのです。
町をそぞろ歩いているだけでも、いくつもの橋に出くわし、運河とその両岸に建ち並ぶ家並みの風景に見とれてしまうはず。
シーズン中は運河クルーズもあって、水辺から街を眺める楽しみもプラスされるのです。
チョコレートラインなどのチョコ専門店
ブルージュの旧市内を歩いていると、あちこちで見かけるチョコレート専門店。ベルギーは有名なチョコレートの老舗もたくさんあり、その一つが日本でもお店があるけれど王室御用達として有名な「LEONIDAS」。日本でも買えるとは言え、やはり本家本元のお店でゲットするチョコはまた一味違うはず。
パッケージや紙袋のカラフルさにも目を奪われるほど、洗練されたデザインが素敵です。
今回私が新たに見つけたお店が、日本に進出していない「THE CHOCOLATE LINE」です。ブリュッセルにはお店がなくて、アントワープとここブルージュにお店があります。
車が飾ってあったり店内のインテリアも斬新で、チョコに関してはユニークなプラリネが勢ぞろい。日本では買えないので希少価値大です。チョコは重さによって値段が決められ、中身はお店が選んでいろいろなデザインのを詰めてくれるのです。
私が買って帰って日本で箱を開けてみたら、ドクロや唇型やいろんな面白いのが入っていました。黒いドクロは見た目がすごいのに噛んだら中身がジャムやクリームなど絶品の美味しさなのには感動!!
ベルギー名物ワッフル専門店 – OTTO WAFFLE
ベルギーに行くならその場でぜひ食べてみたいのがベルギー名産のワッフルです。日本でもベルギーワッフルのお店は多くて、かなり知られた存在。でも本場のワッフルの味はどうだったのか?
ブルージュの町を歩いていて偶然見つけたのがこのお店でした。ベルギーでナンバー1のワッフル店「OTTO WAFFLE ATELIER」。人気店だけあって、店頭では行列ができています。
フルーツやクリーム、ナッツなどのトッピングのセンスのいいラインナップで、生地も柔らかくて、焼き立ては香ばしくカリフワで、とてもやさしい甘さにクリームやナッツもよく合います。運河を眺めつつ橋のたもとで頂きます。
少し並んでもこれは食べてみたいおすすめの一品です!
パークレストランのディナー
ブルージュにたくさんある19世紀のタウンハウス。そんな古い建物を美しく優雅に改装した素敵なレストランを見つけました。その名は「パークレストラン」。二人の兄弟が設立した歴史のあるお店です。
ディナーでもひとり65ユーロのリーズナブルなコースを見つけたので、予約して来店しました。外観も素敵ですが、内装は白亜のエレガントなインテリアでシャンデリアも煌めいています。まどからは緑の木々が見えて寛げるムードです。
コースの内容はアミューズ、前菜2皿、メイン、デザートです。頂いたメニューは下記のとおりです。
プリフィクスなので、アミューズ以外はいくつかのメニューから好きなものを選びました。
★アミューズ スモークサーモンにプチパンケーキとクリームを添えて
★前菜1 私:北海のエビのクロケット 家族:フォアグラのテリーヌをチョイス
★前菜2 全員:シーフードビスク
★メイン 私:ドーバー海峡の舌平目のムニエル 家族:サーモンのグリル 別皿でマッシュポテトも付き
★デザート 私:ソルベ 家族:クリームブリュレ
満足の行くボリュームたっぷりのディナーとなりました。
郊外の町ゲントにも行きたい
ゲントはベルギーのブリュッセルとブルージュのちょうど中間位に位置する街です。日本人にはあまり知られていませんが、旧市街の古い町並みは情緒があって、行ってみると予想以上に魅力的なことを知って驚く人も多いはず。かつて中世の時代にはブルージュと並ぶライバルとして栄えていた町なのです。織物業が盛んで、川沿いに建ち並ぶギルドハウスの風景は当時の栄華を偲ぶ素晴らしさです。
中でも見逃せないのが聖バーフ大聖堂。入場すればそのステンドグラスの美しさにため息が出るはずです。事前に予約しておけば、内陣に飾られた特別の祭壇画の鑑賞も可能。ゲントの至宝と呼ばれるファン・アイクの「神秘の仔羊」は必見です。
見どころもショッピングも食べ歩きも盛りだくさん
ブルージュはベルギーでも有名が美しい街として知られています。でも実際は1泊すれば十分と思っていた方も多いのでは?
実は見どころもショッピングも食べ歩きも、予想以上にたくさんあって、やはり2泊以上必要だというのが結論でした!
今度のご旅行ではぜひ2泊する計画を立ててみてください。