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チェコの田舎といえば有名なのがチェスキークロムロフ。次に知られているのが可愛いテルチの町あたりでしょうか。ではミクロフは?ガイドブックにも載っていない町ですから知らない人が多いはず。
実は郊外に広がるモラヴィア大平原とともに、ぜひ訪れてほしい見どころです。
一体どんな魅力があるのでしょうか?最近訪れて感動した、新しいチェコの田舎の魅力をご紹介したいと思います。
あわせてツアーも紹介いたしましょう!
チェスキークロムロフだけがチェコの田舎じゃない!
ミクロフ。チェスキークロムロフは知っているけれど、この街を知っている人はほとんどいないのでは?私もチェコへの旅4度目にして初めて訪れたのです。それまではチェスキークロムロフのような素敵な町はチェコ中探してもほかにないと勝手に思い込んでいたのです。
ミクロフはそれに匹敵する印象的な町だったのです。チェスキークロムロフは今やオーバーツーリズムが騒がれる人気の観光地となっています。対してミクロフはまだまだ観光客が少なくて静か。のんびりした雰囲気の中で素敵な街並みをじっくり観光できるのです。
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ミクロフはどんな町?
チェコの南東部、オーストリアとの国境に近いミクロフ。チェコ第2の都市ブルノから南へ50㎞ほどに位置します。
チェスキークロムロフを小さくしたような町は、美しい緑の自然の中に佇んで印象的です。街並みはテルチのように可愛くて、童話の世界から抜け出したよう。結構広くて見ごたえも十分なのです。
かつてはキリスト教の巡礼ルートだったり、交易路としても栄えた歴史があります。ワインの生産地としても有名な町となっています。
起伏に富んだ地形のミクロフでは、まず「神聖なる丘」と呼ばれる丘の上に登って町を見下ろすのがベスト。ため息が出る美しさは、チェスキークロムロフのときに味わった感動と似ているかもしれません。ミクロフ城という立派なお城があるのもチェスキークロムロフに似ているポイントでしょう。もう一つの見晴らしスポット「ヤギの丘」も時間があれば行ってみたいスポットです。
ミクロフ城には美しい庭園もあり、内部ツアーにも参加可能。町の広場には教会や噴水、バロック様式の三位一体像など、見どころも豊富にあります。中世にはユダヤ人が多く住んでいたため、スケールの大きいユダヤ人墓地やシナゴークもあります。
広場周辺にはカフェやレストランもあって、美しい街並みを眺めながらのランチも楽しみです。
モラヴィア大平原は緑のカーペット
草原の緑のカーペットが一面に敷き詰められ、滑らかな曲線を描いています。モラヴィア大平原は近年、絶景本などでも知られるチェコの大自然のお薦めスポットに数えられています。
緑の絨毯が波打っているような壮大な風景。ところどころに深緑の木々が点在していたり、小さなチャペルが建っていたり、メルヘンチックな風景です。
菜の花畑に花のシーズン訪れれば、緑の中に一面黄色の花畑がみられるし、小麦の畑もあったりして、色々な緑が山のない地平線まで限りなく続いています。モラヴィア大平原は写真映えするので、ベストポイントを知り尽くしたガイドさんに効率よく連れて行ってもらうのがおススメ。私もどこでどんな風景が見られるのか広すぎて見当もつかなかったのですが、的確にかつ効率よく回ってもらったおかげで、素敵な写真がたくさん撮れたのです。
ミクロフ周辺はワイナリーがいっぱい
ミクロフ周辺から郊外にかけて、ワインの産地がたくさんあることで知られています。特に白ワインが有名だそうです。ハンガリーはトカイワインなど有名ですが、チェコでもワインが採れるとは知りませんでした。
今回は、ミクロフからモラヴィア大平原に向けて車で走っていく道中に、ドライバーさんのおすすめのワイナリーに立ち寄ってもらいました。ドライバーさんお薦めのワイナリーは「NOSRELI ノズレリ」。ここの白ワインが大好きだそうで、私も白ワインが好きなので行ってみました。
早速テイスティングです。テイスティング料金はチェココルナで24コルナほど。(約170円)私がコルナを持っていなかったので1ユーロでいいよと言われて払いました。日本の気取ったレストランなどと違って、グラスに並々と白ワインを注いでくれました。これが1ユーロとは安い!
ほのかに甘みも感じて飲みやすいソーヴィニヨンブランでした。ウサギの伯爵の絵が描かれた可愛いエチケット(ワインのラベル)が気に入りました。
まとめ
チェコの田舎でチェスキークロムロフばかりが注目を浴びているのは、やはり世界遺産に指定されているからでしょうか。ミクロフは世界遺産ではありませんが、その分オーバーツーリズムとは無縁で、そこそこ観光客が訪れて、賑わいも適度。なので落ち着いた町の風情が楽しめます。ミクロフの町が「モラヴィアの宝石」と呼ばれるのも納得です。
郊外の絶景モラヴィア大草原と共に、ぜひ一度足を延ばしてほしいものです。