目次
テルチといえばチェコでも指折りのメルヘンチックな街並みで知られる小さな世界遺産の町です。その家並みはまるでお砂糖で作ったおとぎ話に出てくる家のような可愛さです。
プラハからチェスキークロムロフに向かう道中にテルチに立ち寄って観光するプランは多いですが、できればこの町に1泊して静かな時間帯のテルチも味わってみるのはどうか?
それで今回はテルチに1泊して町の魅力を余すところなく堪能したのです。
テルチの夜は驚くほど静かだった!
世界遺産といっても小さなテルチの町。観光はゆっくり歩いても30分で端から端まで廻れるくらいこじんまりしています。なので、昼間に少し立ち寄って観光するだけでも十分といえば十分です。
でも観光客がいなくなる夜に、静けさの中でこのロマンチックな街並みをゆっくり満喫したい!そう思って、テルチ訪問3度目にして初めて1泊してみたのです。
滞在した4つ星ホテルの「ウ フラベンスキーホテル」も閑散としていてびっくり。スタッフはレセプションに1人だけで、滞在客も2組だけだったようです。レストランも今夜はクローズですとのこと。
5月下旬のテルチ。到着したのは19:00を廻っていたけれど、まだ外は明るいです。写真を撮りがてらディナーのお店を探しに行くものの、広場に面したメインストリートの店もすでにほとんどがクローズのところが多くてびっくり。観光客の数はチェスキークロムロフと比べるとかなり少ない印象です。
チェコのおすすめツアーはこちら
テルチの見どころザハリアーシュ広場は夜にも見てみたい
おとぎ話の世界に紛れ込んだような素敵な家並みが続くのが、テルチの中心部のザハリアーシュ広場です。一列に立ち並ぶ家々はクリームイエローや水色、ピンクなどまさにメルヘンの世界。それぞれ屋根の形も個性的で、一つ一つ見て回り写真を撮っても飽きることがありません。
夜ともなると、観光客も帰ってしまうので人通りがほとんどありません。広場でライトアップされている家並みを眺めていると、静かでタイムスリップしたような気分になります。観光客でごった返した街より、中世のムードを味わうにはこっちの方が楽しめます。ちょっと寂しい感じではあるけれど・・・。
チェスキークロムロフでもお城が閉まる月曜は観光客が少ないそうですが、ここテルチでもテルチ城が閉まっている月曜だから閉まっているお店が多いのかもしれません。
かろうじて開いていた広場に面した「AMIGO」というカフェレストランのテラス席でディナー。シーザーサラダとフライドポテト、ビーフバーガー、スープをオーダー。ドリンクはビールと水。2人でシェアしたディナーは合計758コルナ(約5500円)。西ヨーロッパに比べればリーズナブルです。
でもスタッフの女性は愛想がいまいち。ラテン系じゃなくて、この辺の人はもともとそんなに愛想がない人も多いよう。でも悪い人じゃないけれど。生ビールはなくて頼んだ瓶ビールはやたら苦かった。食事の味は普通だけれどボリュームだけは多すぎるほどでした。
とっても親切な人もいた、テルチ
食後にカフェを飲もうと、別のお店へ。ここも広場に面したアイスクリームショップ。アイスは甘くて田舎っぽい味。エスプレッソは私には苦すぎました。
ホテルに戻っても気づかなかったのですが、翌朝、愛用のマリメッコのサブバッグがないことが発覚。どちらかの店に置き忘れたのかも。
早朝に散歩がてら、レストランとアイスクリーム屋さんに探しに出かけました。広場を歩いていると、犬を散歩させているおじさんが、私たちに声をかけてきました。
バッグを忘れてたよ!テラスの席においてあるよ
・・・的なチェコ語で分からなかったものの、なんとなく手振り身振りでバッグと言っていたので、アイスクリーム屋さんのテラスへ。すると椅子の上にそのままサブバッグが置いてありました。
観光客も少ないから盗られることもなかったようです。
店主のおじさんが声をかけて教えてくれて感謝!なんとなくテルチがもっと好きになった出来事でした。
まとめ
昔テルチに行ったとき、昼間だったのでお店もたくさん開いていました。スイーツのお店に入ると、テルチの可愛い家並みそのままのクッキーが売られていて、当時一緒に行った小さな娘に買ってやるととても喜んでいたことを思い出しました。
1泊して夜のテルチを味わうのもいいですが、もしかしたら月曜以外のもう少し賑やかな夜を選ぶ方がベターかもしれなかったと、今になって思う私です。