白ロシアの名で知られていたベラルーシはソ連崩壊後1991年に独立。首都ミンクスは第2次世界大戦で壊滅されましたが、旧ソ連風の整然とした街並みに復興されました。市内には戦前の家々を復元した「トラエツカヤ旧市街区」もあり、新旧の街並みが楽しめます。近郊には16世紀に建てられた世界遺産の「ミール城」と「ニャースヴィシュ宮殿」があり、その美しいフォルムには思わずため息がもれてしまいます。
ベラルーシの基本情報
ベラルーシの気候
世界最北の内陸国であるベラルーシですが、バルト海に近いことから比較的温暖な大陸性気候です。夏は快適でベストシーズン、冬は長く、寒く、雪が多い。5月中旬から9月初旬までの平均最高気温は18度、7月は25度を超える日もあります。12月から2月までは平均最高気温が氷点下になり日本人には寒いと感じるでしょう。
ベラルーシへの行き方
東にロシア、南にウクライナ、西にポーランド、北西にはリトアニアとラトビアと国境の接するベラルーシには今のところ日本からの直行便はありません。モスクワ経由のアエロフロートかイスタンブール経由のターキッシュエアラインズかヨーロッパ系の航空会社で行くことになります。前後を近隣の国へ行ってからベラルーシへ行くなら、沢山のフライトが飛んでいますので余裕を持ってスケジュールを立てられるでしょう。
ベラルーシのお役立ち情報
首都ミンクスでは2つの大通りを歩いてみましょう。
ソ連風のビルディングが整然とした印象のメインストリート「ネザレージナスツィ(独立)大通り」には、10月広場・デパート・カフェ・書店などが並びます。
一方、交差する「レーニン通り」には1642年に建てられた「聖霊大聖堂」、白いカトリック教会の「聖母マリア教会」、戦前の商家を復元した「トラエツカヤ旧市街区」などがあり昔の面影を残していています。対照的な2つの通りをぜひ歩き比べてみてください。
絵にも描けない美しい宮殿とお城
ミンクスから南西約90㎞にあるニャースヴィッシュ宮殿は2005年に世界遺産に登録されました。16世紀にリトアニア大公国の最高実力者ラジヴィル家の富と名声を誇示するために建設が始まりました。以降1939年にソ連の侵攻によって追放されるまで改築が繰り返され、今は博物館となり当時の豪奢な内部を回覧できます。この宮殿の立地条件は実に見事です。ゲートから700~800ⅿ続く道は両側の池に囲まれ、その池はまるで魔法のように空の雲を池面に映し出し絵画そのものです。
ニャースヴィッシュの北西約30㎞離れたミールにあるミール城は16世紀前半に、地元の有力者ユーリ・イリイーニチによって築かれた中世の城です。のどかな景色とレンガ色の城が調和した人気のスポットです。2000年には世界遺産に登録されました。5つの塔はそれぞれ異なったデザインで建てられていますが形状はほぼ同じ。可愛いゴシック様式のお城です。
ベラルーシはその地理的条件から様々の国に囲まれ交流も盛んで、ロシアやポーランド、リトアニアの支配も受けてきました。結果、異なる多民族のDNAが掛け合わされ美人が多いと言われています。なかでも有名なのは、両親がベラルーシ出身のロシアの元テニスプレイヤー「マリア・シャラポア」がいます。国家資格を持ったモデルは出国制限があるほど、国の重要財産とされているようです。
住所 | Kosmonaftov st Minsk |
営業時間 | 10:00~19:00 |
入場料 | 14ベラルーシルーブル(約610円) |
住所 | Krasnoarmeyskaya Ulitsa 2, Mir 231444 |
営業時間 | 10:00~18:00 |
入場料 | 月~金 14ベラルーシルーブル(約610円) 土・日 16ベラルーシルーブル(約690円) |
まとめ
独自の歴史と文化のあるユニークな国、ベラルーシをご紹介しました。国土の3分の1は森林で、丘陵や湖がたくさんあり、実は野生動物や野鳥も多く棲息する自然豊かな国でもあるのです。次回ベラルーシ旅行に行かれる際の参考になりましたら嬉しいです。