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ハンガリーと言えば以前から女子が一度は訪れてみたいと願う憧れの国のひとつ。首都ブダペストはパリに勝るとも劣らない美しい街並みが広がり、また私たち日本人の舌に合う極上の料理やワインが楽しめる国でもあります。そんな多くの人を虜にしてきたハンガリーですが、実はまだまだ知られざる魅力がたくさん!
女子には嬉しいハンガリーの魅力とは?
面積 | 約9.3万平方キロメートル(日本の約4分の1) |
人口 | 約970万人 |
首都 | ブダペスト |
民族 | ハンガリー人(86%)、ロマ人(3.2%)、ドイツ人(1.9%) |
言語 | ハンガリー語 |
宗教 | カトリック約39%、カルヴァン派約12% |
治安 | ヨーロッパ諸国の中では比較的良好。 ただ観光地ではスリなどの軽犯罪も発生しているので最低限の注意は必要です。 |
備考 | 日本より8時間遅れ(サマータイム時には7時間遅れ) |
とにかく街並みがかわいい
中世の面影が残るハンガリーには、まるでおとぎ話の世界に出てくるようなカラフルで可愛いらしい街並みがたくさん見られます。特にドナウ川の畔にあるセンテンドレという町はカメラが手放せないほど町中に「かわいい」が溢れていて魅了される女子急上昇中!!
かわいいお土産に溢れている
ハンガリーのお土産は中欧らしい素朴で可愛らしいデザインのものがたくさん!ヘレンド陶磁器やカロチャ刺繡はちょっとお高めですが記念にぴったりです。またチョコレートやハチミツ、トカイワイン、そしてハンガリーの食卓に欠かせないパプリカのパウダーなどもハンガリー土産の定番です!
見た目も味もばっちりなスイーツ三昧
「煙突ケーキ」の名の通り、細長い筒状のスイーツ「チムニーケーキ」やチョコレート菓子などハンガリーには見た目も可愛いスイーツがたくさん!中でもマジパンで作られた作品が精巧で、ショーウィンドウで見てるだけでも楽しくなっちゃいます!
ここからは、実際に訪れてハンガリーにハマってしまった私が、この国に恋する10の理由を具体的に紹介していきたいと思います。
セーチェーニ温泉が面白いから
実は国内に80の源泉をもつ温泉大国ハンガリー。特に首都ブダペストにある「セーチェーニ温泉」は有名で、ヨーロッパ最大規模を誇る温泉施設でもあります。広い敷地内にいくつもお風呂があって、それぞれ温度の違う温泉を楽しむことも可能。流れるプールならぬ流れる温泉、サウナまで完備されていて温泉と言うよりアミューズメント施設といった雰囲気です。
そしてここの一番の見どころは何といっても半身浴をしながらチェスを楽しむ現地の人の姿でしょう。テレビでも度々紹介されているこの光景。水温がそこまで高くないハンガリーの温泉は長風呂前提。日本の温泉ではまず見られない、海外ならではの温泉の楽しみ方は見ていて新鮮です。
エリア | ブダペスト |
アクセス | Széchenyi fürdő駅から徒歩1分 |
営業時間 | 温泉…6:00~19:00 温泉プール…6:00~22:00 |
定休日 | なし |
入場料 | キャビン使用5700Ft、ロッカー使用5200Ft(週末は+200Ft) |
備考 | 水着の着用が必須。 |
美女の谷で酔っ払えるから
ハンガリーのエゲルという地域にある「美女の谷」。美女と聞くとなんだかソワソワしてしまいますが、この町の魅力は残念ながら美女でもなんでもなく、ずらーっと並ぶ100軒以上のワインセラー。なんでも、ここで飲み歩くとすぐ酔っぱらってしまってどんな女性も美女に見えるから、というのが名前の由来なのだそう。上手いような失礼なような(笑)
エゲルで有名なのが「牡牛の血」伝説。かつてオスマントルコが攻め込んで来た時、ハンガリー軍が士気を上げるため飲みほしていた赤ワインが真っ赤な血に見え、恐れをなして逃げ出したという逸話があります。それ以来エゲルのワインは「牡牛の血」と呼ばれ、名物として広く親しまれています。
エリア | エゲル |
アクセス | ブダペスト東駅から電車で2時間ほど |
甘くて美味しいトカイワインが飲めるから
トカイワインと言えばワイン好きで知らない人はいないでしょう。ハンガリーはワインの名産国として知られている国ですが、特にトカイのワインはその独特の甘さととろみが特徴。「トカイ・アスー」と呼ばれるワインは世界三大貴腐ワインの一つとして数えられています。
ブドウの果皮をカビに感染させることで糖度を上げ、極甘口で芳醇な味にしている貴腐ワイン。特にフォアグラとの相性が抜群!ハンガリーのフォアグラはフランス産のものと比べると比較的リーズナブルなのでせっかくなら一緒にいただくことをオススメします!
ワインに興味のある方は、貴腐ワインの歴史を学べたりテイスティングもさせてもらえるのでワイナリー見学をしてみると面白いかもしれません。
エリア | トカイ |
アクセス | ブダペストから電車で2時間40分ほど |
ヘーヴィーズ温泉湖で泳げるから
皆さん幼い頃に温泉で泳いで親に叱られた経験はありませんか?小さい日本の温泉では人の迷惑になるためマナー違反とされていましたが、ハンガリーのヘーヴィーズ温泉湖でならなんと泳ぐことが出来ます!(笑)
あまり聞き馴染みがない「温泉湖」という言葉。その名の通り湖が温泉のように温かくなっている、世界でも唯一ハンガリーにだけある天然の温泉です。日本で温泉と言うと、立ち湯でもない限り座った時ちょうど肩が浸かる程度の深さだと思いますが、ここはなんせ湖。最大水深は約38ⅿ、面積も4万7000㎡という規格外の温泉なのです。
常に地下から凄い量の温水が湧き出ているこの場所。30時間ほどで湖の水すべてが入れ替わってしまうため、冬場でも水温は26度を下回らず、不凍湖としても知られています。とは言っても、夏場の暖かい時期でも水温は33度ほど。温水プール感覚で入るのがオススメです。
住所 | Dr. Schulhof Vilmos sétány 1. Hévíz |
電話番号 | (83)342830 |
アクセス | ケストヘイからバスで約30分 |
営業時間 | 8:30~19:00 |
定休日 | なし |
入場料 | 3時間券3,200Ft(学生は2,700Ft) 4時間券3,900Ft 1日券 5,500Ft |
備考 | 水着の着用が必須。 |
美味しい料理を味わるから
ヨーロッパ旅行の醍醐味と言えばやはり料理でしょう。ハンガリーも例に漏れず料理が美味しい国として知られています。
ハンガリー料理最大の特徴はパプリカを使ったメニューが豊富であること。日本で言うピーマンの肉詰めによく似たトルトットパプリカと呼ばれる家庭料理は、パプリカの中にひき肉やご飯、トマトソースが詰められた煮込み料理です。最もポピュラーなグヤーシュと呼ばれるスープも牛肉やジャガイモ、そしてパプリカが入っていてハンガリー料理にパプリカが欠かせないことが分かります。
そのほかにも、トカイワインに合うフォアグラやハンガリー名物のクレープ生地を用いたデザートなどなど、ついつい目移りしてしまうような料理がたくさん!美食の国ハンガリーでグルメ三昧をしてみるのも一興です。
絵本の世界のように可愛らしいホーロックー村に行けるから
ハンガリーで最も美しい村とされているホーロックー(ホッローケー)村。白い壁と木製の屋根が特徴的なパローツ様式の街並みは、まるで絵本に出てくる家のよう。今なお伝統的な民族衣装や音楽などの独自の文化を守っているというこの村は、実は人が暮らしている村としては世界で初めて世界遺産に登録された場所。
ホーロックーとは現地の言葉で「カラス」と「石」という意味を持ちます。かつて城に閉じ込められた美女を、カラスが城の石を崩して助けたという言い伝えがあり、そこからこの名前がついたそう。諸説ありますが、その時にカラスが持ってきた石が積み重なって今のホーロックー城が出来たとも言われています。知れば知るほど興味深く美しいホーロックー村。ハンガリーに行くなら是非立ち寄りたいスポットです。
エリア | ホーロックー |
アクセス | ブダペストからバスで2時間ほど |
営業時間 | 10:00~17:30 |
定休日 | 11~3月 |
料金 | 700Ft(学生300Ft) |
ホルトバージ国立公園の馬術ショーが必見だから
ハンガリー大平原の一部であるホルトバージ国立公園。ハンガリー最大の自然保護区でありながら、世界文化遺産に登録された地域でもあります。何故自然遺産ではなく文化遺産なのかというと、そこで営まれている文化的景観がユニークで面白いから!
2000年以上前の生活が今も継承されている遊牧民の社会。ハンガリー特有の角の長い牛や羊、豚などを育てて暮らしているのですが、ここの一番の目玉は遊牧民が披露する「馬術」でしょう。
オリンピックなどで行われる馬術といえばハードルを飛び越えたりダンスを踊るように華麗にステップするものですが、ここの馬術はひと味違います。伝統衣装に身を包んだ男性の指示通り、横たわったりお座りする馬たち…馬ってこんなに賢いの!?お座りする馬の可愛さといったらもう!
勿論乗馬など動物たちと触れ合うことも出来るので、動物好きは必見です。
エリア | ハンガリー東部ホルトバージ |
アクセス | <鉄道>ブダペストからフュゼシャボニ駅かデブレツェン駅で乗り換えて約3時間。 <バス>デブレツェン駅から約40分 |
ドナウ川が目の前に広がるエステルゴムの街並みが美しいから
ドナウ川が湾曲して目の前で美しい曲線を見せるのが、ブダペスト郊外のドナウベントと呼ばれるエリアです。中でも、ブダペストから北へ1時間あまりのところにあるエステルゴムは必見の街。ハンガリー建国の地であり古都であるエステルゴムは、ハンガリー・カトリックの総本山。街には高さ100mを超えるハンガリー最大の大聖堂が築かれていて、悠然と街を見下ろします。
エステルゴムからドナウ川を挟んだ向こう側はスロバキア。かつては戦争を繰り広げていた両国ですが、今では国交も回復し自由に行き来できるようになりました。そしてエステルゴムの大聖堂を最も美しく見られるのも、実はスロバキア側から。是非両国の歴史を噛みしめながら訪れてほしいイチオシの観光地です。
住所 | Esztergom, Szent István tér 1, 2500 |
電話番号 | +36 33 402 354 |
アクセス | ブダペストからバスで1時間30分ほど |
営業時間 | 4~9月 8:00~18:00 10~3月 8:00~16:00 |
定休日 | なし |
入場料 | 無料 |
女子の憧れブダペスト観光が楽しいから
「ドナウの真珠」と称されるほど美しい街並みが広がるブダペスト。街の真ん中を流れるドナウ川によってブダ側とペスト側に分かれます。ブダ側には歴史ある王宮や、先述したセーチェーニ温泉、街を一望するのに最適な「漁夫の砦」など見どころがいっぱい。一方ペスト側は、ハンガリーの政治・経済の中心地。ペスト地区最大の観光スポットである国会議事堂は、実際に政治が行われている場所とは到底思えないほど美しい建物。外観も内装も豪奢なつくりで、ネオゴシック様式、ルネサンス様式、バロック様式など様々なスタイルの建築様式が組み合わせられたブダペスト観光に外せないスポットになっています。
また市内最大のマーケットである中央市場は市民の重要な台所。数々の食料品が揃っていますが、中には刺繡製品や工芸品なども販売されているスペースもあって、お土産を買うのにも適しています。
古い町並みが残るショプロンでの町歩きが出来るから
オーストリアとの国境付近にある小さな町、ショプロン。オスマントルコ軍の戦火から逃れたこの町は当時の古い町並みが今でも残っており、隠れた人気スポットでもあります。日本人にはあまり知られていない場所ですが、文化財として指定されている旧市街の街並みはとても美しく、石畳をぶらぶらと散歩しているだけで楽しいです。観光地化されていないので静かに町を散策できるのも嬉しいところ。
ショプロンは実は赤ワインが有名。少し市内を離れるだけでブドウ畑が広がります。かつて地元の人は皆自宅の地下にワインセラー兼作業場を持っていて、各家庭で赤ワインを作っていたというから驚きです。ワインセラーを見て歩くもよし、ハンガリー屈指の町並みをあてもなく歩いてみるのも素敵です。
エリア | ハンガリーの北西端 |
アクセス | ブダペストからバスで2時間ほど |
まとめ
いかがでしたか?ハンガリーには首都ブダペストのように洗練された美しい街並みもあれば、世界でここにしかない温泉湖や、ユニークな馬術が見られるホルトバージ国立公園など様々な顔を持っているのです!ひと味違うハンガリー旅行を体験してみたい人は是非今回の記事を参考にしてくださいね!