アイスランドの南東部にあるヴァトナヨークトル氷河は首都レイキャビック(レイキャビク)からおよそ400キロのところに位置します。ここには近年注目を集めているスーパーブルーと呼ばれる、青く輝く氷の洞窟があります。このスーパーブルーは一般的にはアイスケイブと表現されていて世界中の旅人の憧れのスポットになりつつあります。この神秘の洞窟をメインに組んだ1泊2日のツアーは冬の時期限定で催行されます。夜はオーロラチャンスがあるのもポイントです。
アイスランドの基本情報
アイスランドの気候
アイスランドという国名から、とても寒い国の印象をうけます。実際、国土のほとんどが北極圏のすぐ南にあたりますが、沿岸を流れるメキシコ暖流と、火山活動による地熱の影響で気候は比較的穏やかです。旅行のベストシーズンは日照時間が長くなる(白夜)6月から8月。9月紅葉シーズンのもおすすめです。9月を過ぎたあたりから日照時間が短くなり、夜の時間が長くなります。
アイスランドへの行き方
日本からの直行便はありません。フィンランド経由のフィンランド航空、またはデンマーク経由のスカンジナビア航空を利用することが一般的です。所要時間は乗継時間を含め15時間~19時間かかりますが、乗継地で一旦降りて観光することもおすすめです。
アイスランドの国土は北海道の1.3倍と意外と広く、鉄道は整備されていないので観光の際はオプショナルツアーに参加したり、レンタカーで周遊することが多いです。
アイスランドのお役立ち情報
ヨーロッパの最北に位置するアイスランド。国土全体が、オーロラが最も頻繁に現れるベルト帯の直下にある、世界でたった一つの国です。オーロラを観るためには、雲の無い晴天が最低条件となります。比較的天候の安定している9月から4月の上旬あたりまでがシーズンです。中でも11月から3月のあたりは、首都レイキャビックでも高確率にオーロラを観ることができるでしょう。
氷河によって作られた奇跡の青い洞窟ブルーアイスケイブ
11月頃から4月頃までの季節限定で催行されるブルーアイスケイブ1泊2日のツアーは、20人以内のグループで周ります。ツアーの催行可否は、直前の天候によって決まるというリスクが伴うツアーです。初日は南海岸の観光。アイスランドで最も美しい滝の1つと言われるスコゥガフォスの滝は62メートルの断崖を流れ落ちる豪快な滝で、正面だけでなく真下から真上から様々な姿を楽しむことが出来ます。他に玄武岩の円柱が聳える黒砂の海岸レイニスフィヤラ等を見学してスカフタフェットル国立公園の近くのホテルに宿泊します。夜は明かりが少ないのでオーロラチャンスです。
翌早朝にホテルを出発し氷の洞窟のあるヴァトナヨークトル国立公園を目指します。ヴァトナヨークトルはヨーロッパ最大の氷河でその総面積は約8千平方キロ。アイスランド国土の約8%を占めるスケールです。公園内で車を降りてから洞窟まで足場の悪い道を30分近く歩きます。そして氷河が見えてきたところでアイゼンとヘルメットを装着し、いざ氷の中へと進んでいきます。目の前に広がる大自然のサファイアブルーの眩しい輝きはとても美しく、衝撃的で神秘的で感動的・・・。この美しさ、ぜひ実際にご自分の目で確かめていただきたい!
夏に溶けた水によって氷河の位置や大きさは毎年変化すると言われています。因みに洞窟内は安全面の観点から個人では行くことは出来ません。必ずツアーでの参加となります。英語での契約が心配な場合は、事前に日本の旅行代理店を通して契約しておくと安心ですね。
洞窟観光の後は、大小様々な氷が湖面に浮かぶヨークルサルロン氷河湖、そして光輝く氷の塊が黒砂海岸に点在するダイヤモンドビーチなど、大自然の驚異を堪能してツアーは終了です。