ローマやエルサレムと並ぶキリスト教の三大聖地、サンティアゴ・デ・コンポステーラ。聖ヤコブの遺骸があるとされるこの地は世界遺産にも登録されているキリスト教の中心地です。そのため毎年多くの巡礼者がこの地に訪れるのですが、なんと巡礼証明書を取得している巡礼者だけで年間35万人にもなるそう。世界各国からやって来る敬虔なクリスチャン。その巡礼ルートは様々ですが、フランスをスタート地とする人の場合、この巡礼路は徒歩で約1ヶ月を要する超長旅。それでも毎年これだけ多くの人がこの地を目指して来るのだから驚きです。
今回ご紹介するのはそんな聖地サンチャゴの中心、カテドラルの向かいに建つ「パラドール・デ・サンティアゴ-オスタル・レイス・カトリコス」というホテルです。パラドールとは、スペイン全土に90ヶ所以上ある、中世の古城や修道院など歴史的建造物を改装したホテルのこと。ここサンティアゴにあるパラドールもかつては王立病院。全136室から成る石造りの立派な建物で、パラドールの中では数少ない5つ星ホテルであり、ベストパラドールの1つでもあります。
長い歴史を持つこのホテルは、外観の荘厳さはもちろんのこと内装やインテリアにいたるまでアンティークなものに統一。古城のように美しい彫刻や、石造りの壁もムード抜群です。廊下を歩いていると床が軋んだりして少し古びた印象を受けるかもしれませんが、それすらもまるで中世ヨーロッパの時代に飛び込んでしまったかのような雰囲気で、モダンなホテルとはまた違った趣を感じさせます。
また、美食の国と言われるだけあって「パラドール・サンチャゴ」は料理も一流。特にサンチャゴ巡礼のシンボルであるホタテ貝を使った料理がここの目玉。映画のセットのように美しい室内で、この地ならではのディナーをいただくのはまさに最高のひと時です。
世界遺産、それもキリスト教の三大聖地のど真ん中に泊まるというのはなかなか無い経験。街の象徴であるカテドラルは夜には美しくライトアップされるので、是非1泊して昼間とは違った雰囲気を味わいたいものです。またサンティアゴの旧市街はスペインバルが多く建ち並ぶグルメ街。特にここガリシア地方ではスペインの中でもとりわけ新鮮な魚介類が味わえるので、グルメ好きにも堪らないお勧めスポットとなっています。
ホテル名パラドール・デ・サンティアゴ-オスタル・レイス・カトリコス(Parador de Santiago – Hostal Reis Catolicos)
住所 | Praza do Obradoiro, 1, 15705 Santiago de Compostela, A Coruña |
TEL | 34 981 58 22 00 |
部屋数 | 136室 |
予算 | 2名/1室利用の場合 1部屋 130€~ ~(朝食なし) |
設備(スパ、プールなど) | スパ、プール有 |