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コソボ観光ガイド/1人旅もおすすめのコソボとは?

ペヤ(ペーチ)の若者達

あなたは海外旅行に行く時、何を基準に観光地を決めますか?
治安・歴史・観光地・グルメ・国民性・アクセスの良さ・物価・・・
様々な意見があることでしょうが、それらの要素を満たす国の1つがコソボなのです。旅行先としては認知度は低いコソボですが、今後日本人観光客が増えて行くことは間違いないでしょう。グループで行っても楽しめますが、1人旅にも最適です。
実際、1人でコソボに行ったことのある私がその理由をご紹介いたします!

コソボの基本情報

コソボ共和国 Republic of Kosovo
国旗 青地に金色でコソボの地形、上部には6つの白い星が描かれています。
2008年2月17日、セルビアからの独立を宣言。
独立に際して欧州連合(EU)の支援があったため、EU旗を基にしてデザインされており、
白い星はコソボに移住する6民族を表しています。
面積 約10,887km2(岐阜県と同等)
人口 187.3万人(2020年)
首都 プリシュティナ
政体 共和制
民族構成 アルバニア人(92%)、セルビア人(5%)、トルコ人等諸民族(3%)
宗教 アルバニア人は主にイスラム教、セルビア人は主にセルビア正教
時差 日本とくらべて⁻8時間 サマータイム中(3月最終日~10月最終日曜日)は⁻7時間。

意外?ビザ不要でアクセスが楽!

ファーティフモスクと時計塔

「コソボ」と聞くと、日本からは離れた秘境のようなイメージを持つ方も少なくないと思います。しかし実際旅行するとなると移動や手続きは非常にシンプルです。
まずコソボの場所ですが、バルカン半島中部の内陸部に位置しています。ターキッシュエラインズを利用すればイスタンブールにてたった1回の乗継ぎでコソボの首都プリシュティナまでアクセスが可能です。人気の観光地・ドゥブロヴニクが距離的にも近いため、クロアチアなど近隣諸国との周遊はコソボ観光のテッパンルート、おすすめですよ。”

ターキッシュエアラインズの本社にて

さらに嬉しいことに、コソボへ入国するためのビザは必要ありません。ロシアやインド、エジプト、オーストラリアなど日本人に人気の海外旅行先でも未だにビザが必要な国がある中で、この対応はありがたいですね。
南米やアフリカのように行くのが難しいと思われがちな国なので「コソボに行ってきた!」と周りの友人・知人に話すと思いのほか驚かれるかもしれません(笑)。

フレッシュ!ヨーロッパで一番新しい国!

プリズレンで見かけた女の子達

2020年現在、コソボは世界で2番目、ヨーロッパでは最も新しい国です(ちなみに世界で最も新しい国はアフリカ大陸の南スーダン共和国)。コソボを訪れると不思議と日本よりも人々からパワーや活気を感じられる方も多いと思います。

プレヴァッラの街で見かけた可愛らしい子供

それもそのはず、CIA(アメリカ中央情報局)の調査によりますとコソボの人口の平均年齢は30.5歳。これらは経済成長著しいインドネシアやベトナムなどの東南アジアと比べても低い数字で、ヨーロッパの中では断トツに若い国と言えるでしょう。対して日本の平均年齢は48.6歳、これはモナコに次いで世界2番目に高い数字なのです。

危険度レベルは0? ハワイや台湾と同様の危険度

コソボのガイドさんと

やはり皆さん心配なのが治安だと思います。コソボの抱える領土問題はまだ完全に解決しているわけではありませんが、平和的な状態が長らく続いています。どのくらい安全かと言うと、旅行会社がツアーを販売する基準としている外務省の危険度レベルの対象外となっています。つまり「安心して旅行ができる国」として外務省が太鼓判を押しているのです。

ペヤ(ペーチ)の街並み

他に危険度レベル対象外なのはハワイや台湾、韓国など日本人にお馴染みの観光地ばかりです。ちなみにタイのバンコクやフィリピンのセブ島は危険度レベル1なので、コソボの方が「安全」と言えるでしょう。
とは言えセルビアとの国境付近などは(一般的な観光地では訪れることはありませんが)避けたほうが無難ではあります。

平和について考える?セルビア人とアルバニア人の聖地

プリズレン旧市街

そもそもコソボが何百年の間に争いの舞台になったのは、セルビア人・アルバニア人双方にとっても聖地と言える土地であるからに他なりません。
セルビア人にとってはセルビア正教の教会や聖堂が数多く残り「セルビア王国の発祥の地」とも言える場所です。
一方アルバニア人にとっては、オスマン帝国からの独立運動の発祥の土地であり、現在のアルバニア共和国を形成するに至った民族史上重要な場所なのです。

アルバニア人、そして全人類の誇りである マザーテレサ像

双方にとって譲れないコソボは紛争の舞台となりましたが、1999年NATO(北大西洋条約機構)が「人道的介入」として国際平和維持部隊を進駐させることにより、治安維持や難民の帰還などが進めました。
日本に居るだけでは実感するのが難しい問題ですが、コソボへの旅は平和について考えるきっかけになるはずです。

ロゴ

世界遺産に指定された建造物が4つも!

グラチャニツァ修道院

前述したようにコソボはセルビア正教にとっての聖地と言われるだけあり、重要な教会・修道院がいくつも建っています。中でも世界遺産に指定された「デチャニ修道院」「ペーチ総主教修道院」「リェヴィシャの生神女教会」「グラチャニツァ修道院」の4つはルネサンス様式の美しい建造物であるとともに、優れたフレスコ画が保存されています。

ペーチ総主教修道院

特に「グラチャニツァ修道院」は14世紀半ばにセルビア王国のステファン・ウロシュ3世デチャンスキのために建立された修道院で、同国王の霊廟でもあります。中世で建てられたものとしてはバルカン半島最大の規模であり、ビザンチン美術として現存するもので最大のフレスコ画が残ることからコソボ最大の見どころと言っても過言ではありません。

グラチャニツァ修道院
住所 Gračanica 10500 , Kosovo
営業時間 夏期 6:00~17:00、冬期 7:00~15:00(無休)
入場料 無料
アクセス 首都プリシュティナから車で20分ほど。
公式サイト http://www.kosovo.net/egracanica.html
備考 肩・足を露出した服装では入場不可。また教会内の撮影は禁止となっています。

素朴で人懐っこいコソボの人々

ペヤ(ペーチ)で見かけた父子

コソボに来ると歓迎されているかのように誰しもが感じるでしょう。それには3つの理由があると私は考えています。
第1の理由はまず観光客、特にアジア人を初めて見る人も少なくありません。街を歩くと、痛いくらい(笑)に眼差しを感じるはずです。
第2の理由は、日本の文化に対してリスペクトがあることです。日本というと最先端技術の他に、若者はアニメや漫画を通じて親しみを感じているようです。日本人であることを自己紹介すると中にはカタコトの日本語で挨拶してくれる人も。

ノリがいい!プリズレンの若者達

そして第3の理由は日本がコソボを早い段階から国として承認し、援助しているからです。日本がODAやJICAを通じて復興支援をしていることはコソボ国民の多くに知られています。そんな日本に対して悪いイメージを持つ人は当然ながら誰一人居らず、街を歩くと一緒に写真を撮ろうと声をかけてくれることも。
ローカルの人々との触れ合いは旅の思い出になることでしょう。

物価が安くて食事が美味しい!

レストランの人気メニュー チキンケバブ

コソボの料理と聞くとなかなか想像ができないと思いますが、基本的にはトルコ料理に影響を受けた料理が多いようです。トルコ料理は世界三大料理の1つに数えられているほど世界で受け入れられているため、日本人の口にも合いとても美味しいですよ。

メインの食材は肉。豚肉は宗教上の理由で口にすることはないかもしれませんが、ラム肉や牛肉、鶏肉を使った料理、例えばケバブなどがポピュラー、ビールが進むこと間違いなし!もちろんビールはローカルブランドのペーヤ(PEJA)をどうぞ。

コソボの伝統食 フリア

コソボならではの主食と言えば「フリア」がよく知られています。小麦粉やヨーグルトを混ぜてクレープのように薄く焼き重ねた素朴な味わいの伝統食です。
また物価もヨーロッパと比べて驚くほど安く、バーでビール1杯飲んでも0.5ユーロ程度。シシカバブでしたら1人前1.5ユーロほど。

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まとめ

以上、いかがでしたか?このように実はコソボは海外旅行の達人でなくとも、一人旅や海外旅行初心者でも居心地の良い穴場的な場所なのです。もしあなたがありきたりの旅行先でなく、まだ見ぬ国へ行ってみたいとお思いならコソボ以上にふさわしい国はそうそうないでしょう。さぁ、最初のチャレンジをコソボで試してみてはいかがでしょうか?

 

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