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ハンガリー旅行・観光地おすすめガイド

エステルゴムの大聖堂からドナウ川を望む

エステルゴムの大聖堂からドナウ川を望む

ヨーロッパのほぼ中央に位置するハンガリー。ドナウの女王、ドナウの真珠と讃えられるブダペストを中心に見どころの多い国です。ハンガリーはアジア系のマジャール人の国です。アジア系といっても他の東欧の国の人との違いが見つけにくいですが、言葉も周辺のスラブ系言語と全く違います。ハンガリー人は発明が得意なことで知られています。ボールペン、ルービック・キューブ、ホログラフィーの発明者もハンガリー人なのです。そんな他とは違うハンガリーを一緒に旅してみませんか?

ハンガリーの魅力5つのキーワードとは・・・?

ドナウ川と国会議事堂(ブダペスト)

ドナウ川と国会議事堂(ブダペスト)

ずばり、キーワードの1つめは「ドナウ川」です。ドナウ川はオーストリア、ハンガリー、スロバキア、ルーマニアなどヨーロッパ10カ国を流れる国際河川ですが、その流域国の中で一番ドナウのみどころが多いのはハンガリーでしょう。ドナウの女王、ドナウの真珠と讃えられる首都ブダペストはもちろん、ドナウ川が突如として進路を変える「ドナウベント」も必見です。悠久のドナウの流れの眺望だけでなく、古い歴史を持った町や聖地もあるのです。2つめは「温泉」です。ハンガリーには個性あふれる温泉が数多くあり、日本人にとっては親密感が持てます。

ハンガリー料理のチャンピオン・グヤーシュスープ

ハンガリー料理のチャンピオン・グヤーシュスープ

3つめは「グルメとワイン」です。ハンガリーは東欧有数のグルメ大国。ファアグラ生産量は世界一。誰もが知るグヤーシュスープはハンガリー内はもちろん、世界中に広まっている料理です。また、世界3大貴腐ワインのトカイワインは世界遺産に指定されている他、エゲルやバラトン湖周辺もワインの産地として有名です。4つめは「伝統的な暮らし」です。ハンガリーはアジア系のマジャール人がメインの民族。見た目は他のヨーロッパ人と変わりませんが、騎馬民族の血筋を誇っています。そんな暮らしの分かる場所が中央ヨーロッパ最大の大平原ホルトバージです。ここの牧場ではハンガリー原産の珍しい家畜や馬術ショーが見られ、伝統文化に接することができます。また、美しい村ホッローケー(ホッロークー)ではバローツ様式の伝統家屋が保存され、こちらも世界遺産に指定されています。5つめは「手工芸品」です。ヘレンドなどの陶器、カロチャ刺繍などハンガリーを代表する伝統工芸も大切なキーワードです。

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定番は東欧3カ国周遊です

漁夫の砦(ブダペスト)

漁夫の砦(ブダペスト)

ハンガリーツアーは1カ国訪問ではなく、他の国とのコンビネーションの方が人気があります。中でも定番中の定番がチェコ、オーストリアとの3国周遊です。
★日本→プラハ2泊→ウィーン2泊→ブダペスト2泊→機中泊→日本
このコースは永遠のベストセラーです。東欧周遊で申し分のないコースですが、これをベースに多少アレンジするのもいいでしょう。
★日本→プラハ3泊→ブダペスト3泊→機中泊→日本
これは、チェコ、ハンガリーをじっくり周遊するパターン。2国に絞るのも悪くありません。

ハンガリー国立歌劇場

ハンガリー国立歌劇場

また、ポーランドとの組み合わせも考えられます。
★日本→ブダペスト2泊→クラクフ2泊→ワルシャワ1泊→機中泊→日本
ポーランド、ハンガリーの2国周遊なら、上記のルートが基本パターンです。
★日本→ブダペスト2泊→クラクフ2泊→車中泊→プラハ2泊→機中泊→日本
ハンガリー、ポーランド、チェコの3国周遊も最近地味にですが人気が拡大しています。こちらの日程は意外と変化に富んでいて、ハンガリー、オーストリア、チェコの3国周遊より、インパクトがあります。ただし、ブダペストから、クラクフ間。クラクフからプラハ間の列車の移動時間が長いのが難点。それを考慮してもおすすめの日程ではあります。

ブダペスト2泊で、できることは?

聖イシュットヴァーン大聖堂(ブダペスト)

聖イシュットヴァーン大聖堂(ブダペスト)

東欧周遊で、ハンガリーに滞在できる時間はだいたい2泊くらいが主流です。ブダペスト2泊で楽しめることは何なのでしょうか?
ドナウ川を挟んだブダ地区とペスト地区。ブダペストはこの2つの町から成り立っています。必見箇所はブダ側が王宮、漁夫の砦、マーチャーシュ教会です。王宮の丘からのドナウ川の眺望は最大のみどころといってもいいかと思います。ペスト側が国会議事堂、聖イシュットヴァーン大聖堂、中央市場、ヴァーツィ通りなど。また、ブダとペストを結ぶ、くさり橋も訪問してください。観光をこれだけするとほぼ1日がかりとなります。

ブダペストの有名カフェ・ジェルボーにて

ブダペストの有名カフェ・ジェルボーにて

夜は美食の国、ハンガリーを体験するため、ハンガリー料理のディナーを。もちろんワインはハンガリー・ワインをトライしてください。また、夕食の機会は2回ありますが、うち1回はドナウ川ディナークルーズもおすすめです。くさり橋、王宮、国会議事堂がライトアップされ、ロマンチックなひとときを体験できます。
またハンガリーはスィーツがおいしい国です。ウィーンにも負けていません。ウィーン同様カフェの文化が花を開いているので、カフェ巡りをし、スィーツを堪能してください。19世紀の雰囲気が残るカフェ・ジェルボーは特におすすめです。

できればブダペストは3泊はぜひ必要

老舗のカフェ・ニューヨークにて(ブダペスト)

老舗のカフェ・ニューヨークにて(ブダペスト)

2泊ではブダペストしか観光できません。できればもう1泊延泊して、3泊はほしいところです。各ツアーで延泊できるようなフレキシブルな対応のツアーを求めたいものです。3泊すると、残り1日で郊外ツアーに参加することができます。
おすすめ1日郊外ツアーのトップはドナウベントツアーです。ドナウベントの町はドナウの流れが直角に曲がり雄大な眺望を見せるヴィシェグラード、ハンガリー・カトリックの総本山・聖地エステルゴム、芸術家たちが集まるコロニアルな町並みのセンテンドレの3つの町が魅力的です。エステルゴムまで来れば対岸はスロバキアで、気軽に入国が可能です。

チェスのできるセーチェニ温泉(ブダペスト)

チェスのできるセーチェニ温泉(ブダペスト)

このドナウベントにハプスブルグ家の王女エルジェーベト(シシィ)が愛した別荘ゲデレー宮殿を組み合わせたツアーも人気があります。
異文化体験なら、ハンガリーで最も美しい村といわれるホッローケー(ホッロークー)もいいでしょう。木造技術に長けたトルコ系住民バローツ人の家は「バローツ様式」と呼ばれる独自のもの。小さな白壁の家々は可愛らしく、民族衣装を着た人々に出会うこともあります。
郊外ツアーに参加せずに、もう1日ゆっくりブダペストの町を散策するのもいいかもしれません。その場合は、ブダペスト市内の温泉めぐりはいかがでしょう?1914年建設で歴史のあるゲッレールト温泉、チェスのできるセーチェニ温泉の2つが代表的です。

温泉、古都を巡るハンガリー周遊の旅

ヘーヴィーズ温泉湖

ヘーヴィーズ温泉湖

ブダペストがいいからと言って、ここだけでハンガリーを知ったことにはなりません。ハンガリーの良さをより感じるためには地方への旅が必要です。ハンガリーの田舎を訪問する旅はマイナーな旅も魅力的。そんな旅を求める人のためのモデルルートが下記のルートです。
★日本→ウィーン2泊→ショブロン→バダチョニ→ヘーヴィーズ1泊→バラトン湖→ヘレンド→ブダペスト2泊→機中泊→日本
ハンガリーの魅力を満載したコース。ウィーンからブダペストまでの1泊2日を専用車で周遊します。

浮き袋をつけて温泉体験(ヘーヴィーズ)

浮き袋をつけて温泉体験(ヘーヴィーズ)

このツアーのポイントは、世界最大級の大温泉、ヘーヴィーズ温泉湖にスティ。この温泉は温泉国ハンガリーのベストです! 東京ドームよりも広く水深35m、浮き袋をつけて入浴するユニーク温泉体験ができます。また、古都ショブロンを観光。ブドウ畑とバラトン湖の絶景の続くバダチョニではワインも試飲。その後有名ブランド・へランドの陶器工房を訪れます。
個人で鉄道で回ることも可能ですが、その場合は、同じ日数ならヘーヴィーズと、ショブロン、ブダペストの3都市または、これにウィーンを加えた4都市周遊なら可能です。ショブロンはブダペストよりもウィーンに近いので、ショブロンに行くのならウィーンにINするのがベターでしょう。

異文化、ワインを巡るハンガリー周遊の旅

赤ワインのエゲル・美女の谷にて

赤ワインのエゲル・美女の谷にて

近隣の東欧諸国との違いを感じるためには、異文化とワインの旅が重要です。下記のコースはよりディープなハンガリーが体験できるのでおすすめです。ブダペストから1泊2日の専用車を利用します。
★日本→ブダペスト2泊→ホッローケー→エゲル→トカイ1泊→ホルトバージ→ミチェコルツタポルツァ→ブダペスト1泊→機中泊→日本
まずワインは世界遺産の貴腐ワイン、トカイワインを、また有名な赤ワインのエゲルワインのワイナリーを訪問します。

ホッローケー村

ホッローケー村

異文化体験は、ホッローケーと、ホルトバージで。ブスタつまり大平原が広がるエリアは、ハンガリー人の祖先と呼ばれる騎馬民族が最初に足を踏み入れた地です。ハンガリー人にとって、魂とも言える場所なのです。ホルトバージでは馬術ショーや、珍しい家畜を見学します。また、ミチェコルツタポルツァの洞窟温泉体験も興味深いものです。

美しき田舎を周遊ハンガリー、スロバキア2国の旅

スロバキア側から見たエステルゴム

スロバキア側から見たエステルゴム

ハンガリーの美しい田舎に行きたい、ついでに違う国もという方にオススメなのが、ハンガリー、スロバキア、美しい田舎2国周遊です。そもそもハンガリーとスロバキアは国境を接しています。美しい田舎を求めると、必然的にスロバキア国境方面に行くことになります。それなら、いっそのことスロバキアの田舎も行ってしまおうというのが、このプランです。スロバキアの首都はブラチスラバですが、スロバキアで一番おすすめの場所はこの首都ではなく、田舎の町バンスカー・シュティアヴニツァなのです。バンスカー・シュティアヴニツァはブダペストから行く方がブラチスラバから行くよりも便利なのです。モデルルートは下記になります。

世界遺産のバンスカー・シュティアヴニツァ(スロバキア)

世界遺産のバンスカー・シュティアヴニツァ(スロバキア)

★日本→ブダペスト2泊→センテンドレ→ヴィシェグラード→センテンドレ→エステルゴム→バンスカー・シュティアヴニツァ1泊→フロンセック村→ホッローケー→ブダペスト1泊→機中泊→日本
ブダペストより1泊2日の専用車を利用します。ブダペストより、センテンドレなどのドナウベントの3つの町を観光したあと、スロバキアへ入国。世界遺産の登録されたバンスカー・シュティアヴニツァは鉱山で栄えた町で、今も素朴で美しい街並みが残っています。その後、世界遺産の木造教会をフロンセック村で観光し、ハンガリーに再入国。ホッローケー村を訪問し、ブダペストに戻ります。

ハンガリー旅行は個人旅行をオススメ

トカイワインのワイナリーにて

トカイワインのワイナリーにて

ハンガリーでは個人旅行がベストです。観光地を見るだけでなく、気ままに歩かないと満喫できないのがハンガリーの町なのです。詰め込み式の団体旅行では十分に楽しめるとは言えません。東欧を周遊するコースでは往復の航空券、ホテル、都市間の移動(列車やバスなど)がセットになった個人旅行がおすすめです。

ハンガリーでは料理にパプリカを多用する

ハンガリーでは料理にパプリカを多用する

とはいえ、一旦ブダペストを出ると、ハンガリー内の交通機関はあるのはありますが、便利とは言い難いです。東欧都市間は鉄道または定期バス。ハンガリーの田舎は専用車と、うまく使い分けてアレンジすることもハンガリー旅行のコツです。こういう複雑な手配は普通の旅行会社ではできません。ハンガリーに詳しく、個人旅行が得意な旅行会社を選ぶことが大切なのです。

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まとめ

美女の谷にて(エゲル)

美女の谷にて(エゲル)

いかがでしたか?ハンガリーの旅。時間がなければブダペスト周辺だけしか行けないかもしれません。しかし、ディープなハンガリーの旅は、きっとあなたの旅の思い出をいつまでも鮮やかに残してくれるのではないかと思います。人とはちょっぴり違う旅にトライしてみませんか?

 

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