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正式国名 | エジプト・アラブ共和国 Arab Republic of Egypt グムフーリーヤト・ミスル・アル・アラビーヤ |
面積 | 約100万平方キロメートル(日本の約2.7倍) |
人口 | 9,842万人 |
首都 | カイロ |
民族 | 主にアラブ人(その他,少数のヌビア人,アルメニア人,ギリシャ人等) |
言語 | アラビア語,都市部では英語も通用 |
宗教 | イスラム教,キリスト教(コプト派) |
有名なピラミッドをはじめ、数々の古代遺跡を抱え、現代でも未だに新たな発見が尽きない古代エジプトの世界。日本でも長年テレビで古代エジプト特集が組まれたり、展覧会が開かれたりと興味の対象であり続けています。実際に現地に行って、自分の目で遺跡を見てみたいと考える人も多いので、旅行会社のエジプトツアーもたくさん用意されています。しかし、コロナの影響で今はエジプト行きは難しそうですね。そこで今回は、コロナ禍でも古代エジプトの世界を存分に楽しめる方法をご紹介したいと思います。
バーチャルツアーであの遺跡が見られるかも!?
コロナ禍でもエジプトに行った気分になって楽しめるのがバーチャルツアーです。エジプト観光庁が2020年4月に開始したもので、遺跡を3Dスキャンしたデータを使い、バーチャルで遺跡の中を自由に見学できます。時間を気にせず壁画を眺めたり、バーチャル上で追加された解説を読んだりもできますよ。また、実際に現地で遺跡を訪れると、保存や安全面などの理由で立入禁止の場所もありますよね。そんな本来は立入禁止の区域でも、バーチャルツアーなら入って中を見られる場所もあるのです!さらに、遺跡全体を3Dマップで俯瞰して見られるので、構造も把握しやすくて面白いですよ。
王家の谷でも特に保存状態の良いラムセス6世の墓や、近年20年ぶりに公開されたウナス王のピラミッド、エジプト考古学博物館などたくさんのバーチャルツアーが用意されているので、たっぷり古代エジプトの世界に浸ることができます。
バーチャルツアーは下記のエジプト観光庁HPから見ることができます。
https://egymonuments.gov.eg/en/mpSearchResult?q=Virtual+Tour
エジプトのツアーはこちら
国内で開催される古代エジプト展を見に行きたい①
毎年、日本では何かしらの古代エジプト展が開催されますが、2021年現在開催中のものもありますよ。
1つ目は「ライデン国立古代博物館所蔵 古代エジプト展」です。オランダにあるライデン国立古代博物館は世界最古の国立博物館の1つで、約20万点ものコレクションを所蔵しています。エジプト関連の所蔵品は約2万5千点もあり、ヨーロッパの5大エジプトコレクションの1つと言われています。その中から厳選された250点が日本にやってきました。
ミイラや棺が立体展示され、ミイラをCTスキャンした研究成果も世界初公開されるそうです。私が個人的に注目しているのがエジプトマングースのイクニューモン像。カワウソのような見た目がとても可愛いのです。邪悪な生き物であるヘビを退治してくれる為、マングースは聖獣とされていたのだそうです。
この展覧会は2020年4月から日本各地をまわり、2021年4月~6月には東京で開催予定なので、ぜひ足を運んでみたいですね。
詳細はこちらをご覧ください。
https://leidenegypt.jp/
国内で開催される古代エジプト展を見に行きたい②
そして、2021年現在開催されているもう一つのエジプト展が「国立ベルリン・エジプト博物館所蔵 古代エジプト展 天地創造の神話」です。こちらも5大エジプトコレクションの1つ。映像作品を除いて撮影OKなのも特徴的です。
「天地創造の神話」をテーマに約130点が展示され、100点以上は日本初公開のもの。その中でも、長さ4m以上もある『タレメチュエンバステトの「死者の書」』が目玉です。
実際に見に行ってみると、様々な神様の像やレリーフなどが展示されていて楽しい!豊穣の神イシスやライオンの頭を持つ破壊神セクメト、人気の猫の神様バステトといったメジャーどころから、背中にミイラを載せて運ぶワニや、果物を食べるサルなど…、特に衝撃的だったプタハ神の像。スカラベというフンコロガシに頭がついているのです。本当に面白い展示品が多かったです。こちらにもイクニューモン像がいたのですが、悲しいことに大事な顔が欠けてしまっていたので、ライデン博物館の方の展示を楽しみにしたいと思います。
この展覧会は江戸東京博物館の特別展として2021年4月4日まで展示されています。詳細はこちらをご覧ください。
https://egypt-ten2021.jp/
漫画やゲームで気軽にエジプト旅行
古代エジプトに特別興味がなくても、エジプトが出てくる漫画やゲームなら知っているという人も多いはず。エジプト好き以外とも話題を共有できて、気軽に楽しめるのも魅力です。
古代エジプトの漫画で有名なのは『王家の紋章』。これがきっかけでエジプト好きになったという話もよく聞きます。他にも、最近のものだと『碧いホルスの瞳』、『聖船のラー』など様々な作品が世に出ています。神話やあるあるが散りばめられていると特に面白いです。
また、古代エジプトの世界に入り込めるゲーム、『アサシン クリード オリジンズ』もおすすめです。
プトレマイオス朝末期のエジプトが再現され、一つの町や遺跡だけではなく、広大なマップを自由に動き回れます。オープンワールドと呼ばれ、見える限りどこまでも行けるのもすごいところ。実際には登れないだろう高い塔の上に登って、エジプトの町を見渡すこともできます。主人公はなぜか高確率で塔から飛び降りるので、毎回ヒヤッとしますが、眺めは間違いなく絶景です!!
今話題のヒエログリフを描いてみよう
実は最近、古代エジプトの象形文字、ヒエログリフが注目を集めています。よく遺跡やパピルスにずらっと描かれたあの文字です。
きっかけは九州国立博物館の公式Twitterがヒエログリフで秘密の手紙を書いてみよう、といったツイートをしたこと。これに2万以上も「いいね」がつきました。
ヒエログリフには音を表すものや意味を表すものがあり、音を表すものにはアルファベットが割り当てられています。例えばAはハゲワシ、Bは足、Cは二つ折りの布…これを使えば、私たちでもヒエログリフで単語や文を描けるという訳です。
動物が出てきてかわいいですし、手書きすると味がでますよ。私も子供の頃によく描いて遊んでいました。
また、最近Googleがヒエログリフの翻訳ツールを公開しました。まだ正確な翻訳は難しいようですが、遊びとして使うなら楽しそうですね。絵心がない人でも安心です。
これを機に、ヒエログリフで手紙を描いてみてはいかがでしょうか?
アフターコロナに行きたいエジプトツアー
コロナウィルスの影響が収まったら、実際にエジプトに行って古代遺跡を見てまわりたいですね。バーチャルツアーで見た遺跡に実際に足を踏み入れたら、古代エジプト展で見たのとそっくりの遺物や、漫画に出てきた神様のレリーフを見つけられるかもしれません。
ツアーの定番は、ギザの3大ピラミッドとエジプト考古学博物館。ルクソールの王家の谷やアブシンベル神殿まで行ったり、ナイル川のクルーズ船に乗ったり、色々な楽しみ方ができます。
エジプト行きのツアーを扱っている旅行会社はいくつかありますが、選べる出発日や内容のバリエーションが少ない場合もあります。ツアーに申し込むなら、選択肢が多く、比較的融通の利く旅行会社がおすすめですよ。
ちなみにエジプトの入国には現在、出発前のPCR検査の陰性証明が必要ですが、観光客の受け入れ自体は再開しています。詳しくは他の記事でもご紹介しますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
▼エジプト入国制限|いつから行ける?コロナ後の旅行(最新)
https://www.fivestar-club.jp/media/abroad/middle-east-north-africa/7048/
まとめ
コロナで海外旅行に行かれない今だからこそ、日本でエジプトを感じられることにトライしてみてはいかがでしょうか?旅の予習にもなるので、アフターコロナの旅行がより充実するというメリットもありますよ。