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アクセス | アスワンの南280km。アブ シンベル空港から神殿行バスで10分。終点下車。 |
注意事項 | 服装はカジュアルで問題ありません。 カメラやビデオの持込はOKです。 ただし神殿内部はカメラ、ビデオ撮影禁止です。 |
アブシンベル神殿は昼間だけでなく夜の観光がお勧めです。夜には音と光のショーがおこなわれ、暗闇の中にライトアップされた大神殿を鑑賞することができます。このショーこそがアブシンベルの美を堪能する一番の方法かもしれません。そのためには日帰りではなく宿泊することが必要ですが、夜のアブシンベルはショーだけでなく、星空の美しさも素晴らしいのです。さらに人の少ない静かな早朝、朝日に輝く神殿も見どころの一つ。
夜のショー、星空、早朝の静寂。1泊で3度楽しめる、それがアブシンベルに宿泊する大きな意味なのです。
アブシンベルの基本情報の基本情報
アブシンベルの基本情報の気候
エジプトの南端、スーダンの国境からも近い位置にあるアブシンベルは砂漠地帯に属します。砂漠気候で非常に暑いと言われる首都カイロよりもさらに暑く、6月~8月は40度を超えます。そんなアブシンベルのベストシーズンは、比較的涼しい10月~3月の時期です。中でも12月と1月、晴れた日の日中はポカポカ陽気が気持ち良いくらいです。ただし日差しは強いので日焼け&熱中症対策が必要です。また、夜から早朝にかけては冷え込むので防寒対策も必要です。
アブシンベルの基本情報への行き方
アブシンベルまで日本から直行便はありません。空路で行く場合はカイロとアスワンでの乗り継ぎが必要です。飛行時間はカイロからアスワンまでおよそ1時間半、さらにアブシンベルまでおよそ40分。しかし、便数が少ないことと、欠航のリスクが高いため陸路移動が主流です。車でアスワンからアブシンベルまでおよそ3時間半です。かつてこの区間はコンボイと呼ばれる武装警察の護衛がつかなくてはならなかったのですが、現在は時間帯によっては護衛なしの通常の移動が可能です。
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アブシンベルの基本情報のお役立ち情報
アブシンベルはホテルの数が非常に少ないので早めに予約をすることを強くお勧めします。また周辺はレストランが少ないので食事はホテルで摂るのが一般的です。大半のホテルからほぼ徒歩圏内にあるアブシンベル唯一の町はメインストリートが1本というシンプルなエリアです。ホテルで食事をした後、ちょっと町まで出かけてみましょう。カイロのような都会と比べると治安は悪くないと思います。地元の人たちと夜遅くまで飲みながらシーシャや会話を楽しんでみてはいかがでしょうか。
自分のタイミングでじっくり楽しむアブシンベル神殿
ギザのピラミッドと並んでエジプトが世界に誇る偉大な遺跡、「アブシンベル神殿」。今からおよそ3,300年前、古代エジプト新王国時代にラムセス2世が残した、圧倒的なスケールを誇る岩窟神殿です。1960年代にアスワンハイダム建設の時に水没の危機にさらされましたが、ユネスコの救済によって現在の高台へと移設してその難を免れました。この出来事がのちに「世界遺産」という活動・概念そのものの誕生のきっかけになったことでも知られています。
アブシンベル神殿は、自らを太陽神ラーと名乗ったラムセス2世を祀る大神殿と、2世の最愛の妻である王妃ネフェルタリのために建造された小神殿の2つによって構成されます。中でも大神殿にある高さ20メートルの4体のラムセス2世像は迫力満点です。
ところで、アブシンベル観光というとアスワンからの日帰りプランが一般的ですが、私は断然“宿泊”をお勧めします。それも、神殿近くのホテルが特にお勧め。なぜなら夜には音と光の幻想的なショーを楽しむことが出来るからです。そして、ショーが終わっても神殿のライトアップを満喫できるのです。
神秘的で美しいアブシンベルに行ってみませんか?
好きな時間に自分のタイミングで観光ができるのが、アブシンベルに宿泊する最大の魅力。夜に音と光のショーを満喫したら、翌朝は早起きして朝日が昇るころにアブシンベル神殿の観光をしましょう。夜明けから早朝にかけての神殿は、まだ観光客も少なく、とても静かで神秘的です。朝焼けに染まるナセル湖も実に美しいのです。タイミングがよければ自分一人だけの世界に浸れるかもしれませんので、せっかくアブシンベルに訪れるのなら是非宿泊を計画してください。