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自然によってつくられた景色は人々を何故そんなにも惹き付けるのでしょうか?想像を超える長い年月が作り出す自然の造形美は、どんなに遠くても足を運んでみたくなる場所ばかりです。広大なアメリカ大陸には沢山の国立公園・世界自然遺産があり、吸い込まれるような自然のパワーを全身で感じる事ができます。今回はその中でも特にオススメの場所を案内したいと思います。気分はコロンブスのように探検家になったつもりで、アメリカ大自然の旅に出てみては!!
イエローストーン国立公園
イエローストーン国立公園はアイダホ州、モンタナ州、ワイオミング州の3州にまたがって位置し、1872年に設立された世界最初の国立公園です。ここにはかつて巨大な火山があり、現在も地下にはマグマが広がり、吹き上がる間欠泉、真っ白な石灰棚、名前の由来ともなる黄色い岩峰が続く渓谷など、自然が作り上げるさまざまな姿をみせてくれます。公園内には沢山のトレイルがありアッパー・カイザー・ベイスンを中心に沢山の間欠泉が見られ、丸い朝顔の形をしたモーニンググローリープールなどフォトジェニックな場所ばかりです。
国立公園は、自然をありのままに後世に残そうという自然保護のもとに制定されています。私達人類は、この言葉の意味を理解し、この世に起こりうる様々な自然災害や動植物たちと共存し生きていく必要があると思います。
場所 | アイダホ州、モンタナ州、ワイオミング州の3州にまたがって位置 |
アクセス | ソルトレークシティ空港から公園まで車で6時間 |
公式サイト | https://www.nps.gov/yell/index.html |
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ヨセミテ国立公園
サンフランシスコから車で片道約5時間のヨセミテ国立公園は、四季それぞれの魅力があり、神々の楽園とも言われております。大手アウトドアブランドのTHE NORTH FACEのロゴのデザインのモチーフにもなっているハーフドーム、クライマーの聖地 エル・キャピタン、圧巻のパノラマ展望台グレイシャーポイントなど見どころは沢山!公園内のホテルに宿泊すれば敷地内を散歩したり、レンタサイクルでサイクリングなど自分なりの公園時間を楽しめます。
公園内に位置するアワニー・ホテルは1927年建てられた歴史あるホテルで1度は泊まってみたいという憧れのホテルです。ヨセミテバレーの中でも最も景色の良い場所。敷地内からハーフドームやヨセミテ滝も見渡せます。宿泊を伴う滞在をされることで日帰りのツアーでは体感出来ないより深い旅になります。
場所 | カリフォルニア州中央部のマリポサ郡及びトゥオルミ郡 |
アクセス | サンフランシスコから車で4時間 ロサンゼルスから飛行機で1時間~1時間半 車で4時間 |
公式サイト | https://www.nps.gov/yose/index.htm |
モニュメントバレー
モニュメントバレーはユタ州南部からアリゾナ州北部にかけて広がる地域一帯の名称で先住民族のナバホ族が管理運営する公園です。赤い大地にさまざまな形のビュート(孤立丘)やメサ(平たい岩山)が数多くみられ、アメリカの原風景とも言われます。数々の映画のロケ地としても使われているので「あっ、この景色知っている!」と誰もが思う場所です。
「百聞は一見に如かず」モニュメントバレーを目の前にして立った時その言葉をより強く感じる事ができました。沢山写真やテレビで見たことがある景色でも「ここはなんて不思議な場所なんだろうか」と感じずにはいられません。生きていてよかったー大自然ありがとう。と思わず叫びたくなる場所です。
場所 | アメリカ合衆国西南部のユタ州南部からアリゾナ州北部にかけて広がる地域一帯 |
アクセス | ラスベガスから車で6時間半 フェニックス空港から車で5時間半 |
公式サイト | https://navajonationparks.org/ |
アンテロープキャニオン
アリゾナ州にあるアンテロープキャニオンは、砂漠に降るスコールの鉄砲水と風によって、赤い砂岩が長い年月をかけて浸食されてつくられました。岩肌がまるで波を打つ砂浜のような美しい曲線の空間を歩いて観光することができます。「ザ・ビーム」と呼ばれる太陽光線が差し込むと、光と影が織りなす幻想的なキラキラとした風景が見られます。あまりの美しさに、「神様が降りてくるかもしれない」と思わずにはいられません。
アンテロープキャニオンには2つのキャニオン(=谷)があります。1つは先住民族ナバホ族のガイドさんと一緒に観光するアッパー・アンテロープキャニオン。そして、もう1つは、より狭くて深く長い距離のあるロウア―・アンテロープキャニオンです。ちなみに年齢を問わず楽しめるのは足場の良いアッパー・アンテロープキャニオンです。
一人旅や友達同士、カップル、新婚旅行、家族旅行と旅のスタイルを問わず誰もが楽しめるのがまた魅力の1つです。
場所 | アリゾナ州・ペイジ近郊 |
アクセス | ラスベガスからアンテロープキャニオンまでは車で4時間半 |
公式サイト | https://www.antelopecanyon.com/ |
備考 | アンテロープキャニオンはネイティブアメリカンの自治区である、ナバホインディアン居留区内にあります。 そのため、居留区への入場許可証が必要な地域であり、ナバホ族のガイドの同行なしには見学ができない特別なキャニオンで、 必ずナバホ公認のツアーに参加する必要が有ります。 |
ブライスキャニオン国立公園
ユタ州にあるブライスキャニオンは何千年もの間、雨や川の浸食によって石灰石が削り取られて出来上がった奇岩が並ぶ尖塔群です。その眺めはまるでトルコの奇岩群カッパドキアに似ています。朝日や夕日の時間帯には太陽の光で一面がより一層赤くなり、まるでSFの世界に迷い込んだようです。日中は地層の色がよりわかりやすくなるので、独特の縞模様の眺めも圧巻です。この景色がつくられるまでの長い年月を考えると、時間を忘れてしまうほど見入ってしまいます。
ブライスキャニオンはグランドサークルの中でも標高が高く、冬には積雪が多い為、雪帽子をかぶった尖塔群をみるチャンスがあります。赤い岩と雪の白さのコントラストが美しいHoodoo(フードゥー)も期間限定の魅力です。
場所 | 米国ユタ州南西部に位置 |
アクセス | ラスベガスからブライスキャニオンまでは車で4時間 |
公式サイト | https://www.nps.gov/brca/index.htm |
セドナ
「聖地」・「パワースポット」と聞いて一番に思い浮かぶ場所セドナは、全米一美しい町とも言われています。セドナのすごいところは、町の中や、その近郊に4大ボルテックスと言われる場所があり、町全体を覆うように地球のパワーが渦巻いているという事です。実際セドナの街を訪れると、とにかく岩山の近さに驚かされます。古くから先住民族もヒーリングスポットとして大切にしてきた土地。ここには世界中から癒しを求めた人々が集まってくるのです。
「ボルテックス」とはラテン語で渦巻という意味があります。その中でも女性エネルギーは磁力のエネルギーが強く癒しの効果が、男性エネルギーは電気エネルギーが強く活力を上げる効果があるといわれています。アダムとイブのパワーを全身に駆け巡らせて「生命」を感じてみてはいかがでしょうか。
場所 | アリゾナ州中北部 |
アクセス | ロサンゼルスから車で7時間、フェニックス空港から車で2時間 |
公式サイト | https://www.sedonaaz.gov/ |
ザイオン国立公園
ユタ州にある ザイオン国立公園は、アメリカ国内では大人気の国立公園です。何と言ってもその力強くそびえたつ岩の迫力が圧巻です。大自然のど真ん中にいると実感できます。トレイルの数も多く、深さ800メートルの渓谷の底にあるリバー・サイドウォーク等は初心者にも歩きやすくラスベガスから日帰りのバスツアーでも行くことができます。歩くのに不安がある人でも園内のシャトルバスを利用すればウォッチマン、ウエストテンプル等、これぞザイオンという眺めを楽しめます。
ザイオンの顔とも言われる グレート・ホワイトスローンは偉大な白き王座と呼ばれています。その高さはなんと732メートル。オーストラリアのアーズロックやスリランカのシギリアロック、ギリシャのメテオラなど一枚岩は沢山あるけれど白い巨大岩は抜群の存在感です。
場所 | ユタ州に位置し、南はスプリングデール、東はマウント・カーメル・ジャンクションに接している |
アクセス | ラスベガスからザイオン国立公園まで車で2時間半 |
公式サイト | https://www.nps.gov/zion/index.htm |
ホワイトサンズ国定公園
ニューメキシコ州にあるホワイトサンズ国定公園は、世界最大の石膏砂丘とされているアメリカの国定公園で、アラバスターという雪花石膏によって作られた白い砂が広がっています。その広さは琵琶湖よりも大きく一面真っ白な銀世界は息をのむほどです。
旅をするとき、今回はこれをみにいきたい!と目的地を決めていくとワクワクはより盛り上がります。ホワイトサンズ国定公園はまさに旅の目的地にふさわしいフォトジェニックな場所。風によってできる砂模様は同じ模様が二度と出来ないので、自分だけの眺めを楽しめます。真っ白な砂の上を裸足で歩いたり、太陽光によって表情を変える砂丘の姿を眺めればまるで絵の中にいるような気分になります。
場所 | ニューメキシコ州オテロ郡 |
アクセス | テキサス州エルパソ空港より車で2時間 |
公式サイト | https://www.nps.gov/whsa/index.htm |
まとめ
いかがでしたか、アメリカは国土が広いので、大自然をテーマに1つを切り取っても沢山の顔を持つ国です。何度でも行く楽しみがあるのが嬉しいですね。雄大な自然の魅力に溢れるアメリカを是非感じてみていただきたいです。