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映画やCMで誰しもが一度は目にしたことある街・ニューヨーク。音楽・ファッション・アート・グルメなど世界をリードするカルチャーが、わずか山手線内側のほどのエリア(約60k㎡、マンハッタンの陸地面積と同等)にギュギュっと凝縮されています。100人いれば100通りの楽しみができるニューヨーク。街歩きだけでも楽しめるのですが、見どころが多いからこそ事前のプランニングが肝心。定番から話題のスポットまで、世界100カ国以上旅したトラベルプランナーが厳選してお届けします。
まずはここ!NYCの中心・タイムズスクエア
ニューヨークといえば真っ先に思い浮かぶ人も多いのではないでしょうか?ニューヨークに来たことを最も実感できる場所といっても過言ではないでしょう。夜遅くまでネオンが輝き、深夜まで賑わいます。大晦日のカウントダウンも有名ですね。1904年にタイムズ紙本社ビルがこの地に移転したことがその名前の由来です。1910年代には劇場・音楽ホールが建ち並び一層活気を増しました。
現在のように観光客に人気のエリアに変貌したのは1990年代半ば。世界で最も高額な広告スポットでもあるにも関わらず、煌びやかなネオンや趣向を凝らしたギミックの数は観光客とともに増加を辿り、その「世界の交差点」の地位を確固たるものにしています。
ブロードウェイでミュージカル鑑賞体験!
ミュージカルの本場、ブロードウェイ。ブロードウェイでは毎晩50近くもの劇が上演されています。「オペラ座の怪人」「ライオンキング」などの人気の作品は当日券を買おうとしてもチケット売り場で「sold out」といわれてしまうことも。目当ての作品があれば旅行前に公式サイトでオンライン予約をおすすめします。
「ミュージカルに興味はあるけど、どれを観ればいいかわからない」、そんな方はまずはtktsに足を運んでみては?tktsとは当日や翌日の公演のチケットを2割~5割引きで購入できるチケットブースです。運が良ければ人気の作品が格安価格で鑑賞できるかも。またブロードウェイと比べて規模は小さいですがオフブロードウェイもお勧めです。日本でも話題になった「ブルーマンショー」もオフブロードウェイの作品です。
ニューヨークを代表する夜景はどっち?
摩天楼の大都会、ニューヨークを代表するランドマークが2つあります。エンパイアステートビル(全長約433m)とロックフェラーセンター(全長約259m)です。どちらも夜景スポットとして非常に人気が高く、入場料はほぼ同額(38ドル/5,878円程度)です。どちらか一方しか行けない方のために、それぞれの特徴をまとめました。
エンパイアステートビルの展望台の高さは86階で約320m。追加料金が必要な102階で約381m。ロックフェラーセンターのトップオブロック展望台(70階、約260m)を凌駕する高さです。対してロックフェラーセンターの展望台は360度全面ガラス張りで、エンパイアステートビルの全景とセントラルパークを見渡すことができます。高さを楽しむか、開放感を優先するかによって評価は分かれるところです。
世界3大美術館の一つ、メトロポリタン美術館を訪問
フランスのルーブル美術館、ロシアのエルミタージュ美術館と並び称されるメトロポリタン美術館。アメリカ美術はもちろん、ゴッホ・モネ・ピカソ・ルノワール・ミケランジェロなど名だたる著名な画家の作品を展示しています。メトロポリタン美術館の大きな特徴は300万点にも及ぶその幅広いコレクション。古代イスラムの陶器や織物から中世ヨーロッパの楽器まで。貴重な江戸時代の浮世絵もここメトロポリタン美術館にて鑑賞できます。
中でも圧倒的なのが、紀元前15年頃にエジプトに建てられた「デンドゥ―ル神殿」。神殿そのものをエジプトから遠く離れたニューヨークに移築したのですから驚きです。これは1967年アメリカ政府がヌビアの遺跡保護を支援した感謝の印として、エジプト政府からアメリカに贈られたものだそうです。
自由の女神はどこから眺める?
自由の女神像は、自由と自立をたたえフランスから1886年に寄贈されたもの。観光の方法は大きく分けて3種類。最も一般的なのはスタチュークルーズ社のフェリー。バッテリーパークから20分に1便の運行で自由の女神像があるリバティー島まで15分で約20ドル(3,094円)。自由の女神の中にも入ることができ、内部は博物館になっています。
お金をかけずに観光するならスタテンアイランドフェリーがおすすめ。このフェリー、公共交通機関のため24時間運行で無料。女神像が立つリバティー島には上陸はしませんが女神像の眺めやマンハッタンの夜景を気軽に楽しめるとあって観光客にも人気です。逆にお金をかけても楽しみたいなら断然ヘリコプターツアー。上空から女神像を独り占め、ニューヨークの景色も忘れられないものになるはずです。
フォトジェニックなスポット ブルックリン橋を渡ってみよう
ブルックリン橋はロウアーマンハッタンとブルックリンのダンボ地区を結ぶ巨大なつり橋です。世界で初めて鋼鉄製のワイヤーを使った橋と言われ、その芸術的な美しさから「スティール・ハープ」とも呼ばれています。ぜひブルックリン側からマンハッタンへ向けて歩いてみましょう。天気が良ければ右側に自由の女神像、左側にはエンパイアステートビルが見えるでしょう。
ブルックリンのダンボ地区から眺める景色はマンハッタンの摩天楼とブルックリン橋の風景がマッチして見応え十分。特に夕暮れから夜にかけての景色はイーストリバーにマンハッタンの夜景が映り込みまた格別です。ブルックリン側からマンハッタン側まで徒歩で約30分。散歩がてらにちょうどよい距離で、歩行者専用の道路も整備されているので安心です。
トレンドの発信地 ブルックリン・ウィリアムズバーグ
ウィリアムズバーグは注目が集まるブルックリンの中でも流行に敏感なエリア。年々高まるマンハッタンの地価の高騰を受け、イーストビレッジの若いデザイナーやシェフ達はこの倉庫街に移り住んだと言われています。才能とセンス溢れる若いニューヨーカー達がこのエリアにこぞって店を出した結果、倉庫街は遊び心にあふれたブティックに変貌し、アパレルブランドのみならずカフェやレストランの激戦区となっています。
現在、世界のトレンドの一つであるサードウェーブ・コーヒーやビーントゥバーのチョコレートは「ブルックリン・ロースティング・カンパニー」や「マストブラザーズ・チョコ」が火付け役となりました。今やブルックリンのみならず世界的に有名なクラフトビールブランド「ブルックリン・ブリュワリー」もこの倉庫街から始まりました。
チェルシーのハイラインで空中散歩♪
ハイラインは2014年、もともと廃線の高架橋を改築して作られた空中庭園。地上高さ約9m、全長約2.3kmにある公園で、景観に富むニューヨークの街並みを楽しむにはこれ以上ないスポットです。園内にはウッドデッキを備えた展望台やパブリックアート、噴水が配置されニューヨーカー憩いの場となっています。
ハイライン散歩の時に訪れてほしいのが「チェルシーマーケット」。ハイラインの北と南のちょうど中間あたり、16th Stに位置する人気スポットです。建物内にはブラウニー専門店や手作りサンドイッチなど様々なお店が並びます。そんなチェルシーマーケットの名物はロブスターをふんだんに使ったサンドイッチ。お気に入りをテイクアウトして、ニューヨークの風景を眺めながらランチするのがハイラインの楽しみ方の定番です。
本場のジャズクラブにも訪れたい!
ニューヨークにはジャズの生演奏が聴ける場所がなんと150以上。有名ジャズクラブや人気ミュージシャンが出演する場合は事前予約をお勧めしますが、ふらっと入って身近に音楽や雰囲気を感じられるのがニューヨークのジャズクラブのよいところ。料金はカバーチャージとミニマムチャージの2つ。カバーチャージは入場料のようなもので出演するミュージシャンによって20ドル(3,094円)~65ドル(10,054円)。ミニマムチャージはドリンク1杯など最低限のオーダー(10ドル/1,547円程度)。
中でもシュライン、ファットキャット、フィフスエステイト、フィフティーファイブはリーズナブル且つ定評のあるクラブです。演奏後にはCDを直接購入もできますので、気に入ったミュージシャンがいたら購入してみては。運が良ければミュージシャンと直接会話ができるかもしれません。
ハーレムではゴスペルなどブラックカルチャーを体験したい
アフリカ系アメリカ人が生活の拠点とする個性的な雰囲気の街ハーレム。ヒップホップやグラフィティ、ダンスなどのブラックカルチャーの発信地として知られるハーレムは、近年お洒落なレストランやアートなども増えたスタイリッシュな場所へと変貌を遂げつつあります。ガイドブックでは治安の問題のためかあまり紹介されることはありませんが、現代のアメリカを知るには外せない場所です。
日本語のツアーもいくつかでていますので、効率的に観光するにはツアーに参加するのがよいでしょう。ハーレムに訪れるなら日曜日がおすすめ。ガイド付きのツアーであれば、良いゴスペルが聞ける教会を知っているはずです。信者の方々が全身全霊で歌うゴスペルは圧巻。言葉はわからなくともそのパワフルな歌声に震えるほどの感動を覚えるはずです。