テカポ湖を初めて見る人々が必ず口にすること。それは、“どうしてこんなに青いのですか?”
その理由はサザンアルプスの氷河から溶け出した水に岩石の粒子が混じりこむことによって作り出されたと言われています。また、ニュージーランド特有の空の青色が反射して更に青みがかった色合いを加えています。ダイナミックな山並みを眺めながら湖畔を散歩したり、天気がよければニュージーランドで最も綺麗に見えると言われる夜空の星を堪能しましょう。その星空を「世界遺産」に登録しようとする活動が話題になっています。また、テカポはサーモンの養殖で有名で肉厚で脂ののったサーモン丼は人気のテカポ名物です。お見逃しなく!
テカポの基本情報
場所 | 南島のほぼ中央に位置しています。 |
公用語 | 英語、マオリ語、手話 |
通貨 | ニュージーランドドル(NZD) |
時差 | 日本との時差は3時間、ニュージーランドがサマータイム時は4時間 |
交通事情 | クライストチャーチからテカポ湖までは、長距離バスのインターシティや長距離シャトルバスの アトミック・シャトルズが運行しています。約4時間かかり、料金はNZD25~40(2,198円~3,516円) ほどで変動。 |
備考 | 「テカポ湖」や「羊飼いの教会」と呼ばれる建物が有名。 |
テカポの気候
平均気温は夏の12~3月で20度には届かず、冬の5~8月で5度前後から8度くらいと日本のような大きな寒暖差はありません。冬は比較的雨が多く、春から秋にかけては天気のいい日が多くなります。ただ、1日の中で天気の移り変わりは激しく朝夕の寒暖差も大きくなるので真夏でも長袖が、また、冬は氷点下になることもありますので防寒用の服装は必須です。真夏でも夜は冷え込むことがあるので注意が必要です。
テカポへの行き方
日本からテカポ湖へ行くには、必ず、クライストチャーチまたはクイーンズタウンを経由する必要がありますのでニュージーランドに到着した日にそのままテカポ湖を訪れるのは困難です。テカポ湖は、クライストチャーチとクイーンズタウンのちょうど中間地点にあり、1日1本の定期長距離観光バスで結ばれ、所要時間は片道約4時間です。テカポ湖のあるテカポの町は小さくすべて徒歩で移動することができます。
テカポのお役立ち情報
お目当ての星空ツアーは毎日日本語ガイドのツアーが催行されています。ピーク時は毎夜2本催行されますが、事前予約は必須です。カメラ好きの方には満天の星空撮影がおすすめです。深夜でも安全な場所なので安心してゆっくり撮影することができます。テカポ名物のサーモンといくらの親子丼が特に人気メニューとなっています。売り切れないうちに早めにレストランを訪れることをおすすめします。また、お店は夜早く閉まりますのでご注意ください。光が邪魔することなく星空をより良い環境で観ることができるよう町全体でサポートしているのです。
誰もが憧れるテカポの魅力とは。。。
長い年月を経て氷河が削り取った山の岩盤の細かな粉が湖の水に溶け込むことにより美しい乳白色のテカポ湖となりました。そのテカポ湖の表情は時の移り変わりで刻々と変化します。晴天の日、一点の雲のない真っ青な空が湖面に映り込み見事なミルキーブルーとなり、反射の角度によって見事なグラデーションを作り出します。風のない日、万年雪をたたえた南アルプスの山々が反射鏡のように湖面に映し出される様は、絵にも描けない美しさと言えるでしょう。曇った日、その乳白色の湖面はさらに濃くなり神秘的な雰囲気を醸し出します。セスナ機によるシーニックフライトがありますので遊覧飛行で美しいテカポ湖とその周辺の氷河地帯と空から鑑賞することもでき、これも特におすすめです。
また、空が朱く染まる日没前、その光は人々の気持ちを優しく包み込み、日が沈むにしたがいゆらゆらと揺れる湖面はオレンジ色、金色へと変化し幻想的なマジックアワーへとつながります。そして夜、満天の星空ではいくつもの流れ星がテカポ湖の向こう、南アルプスの山々の彼方へと消えていきます。
まとめ
とても小さなテカポの町ですが楽しむものはたくさんあります。綺麗なグラデーションで輝くテカポを見ながらのんびり散歩したり、もう少し本格的にトレッキングを楽しみたいならコーワンズヒルやマウントジョン方面へのウォーキングトラックもあります。2~4時間歩けるのでいろんな発見があると思います。星空だけでなくニュージーランドを満喫できるテカポです。