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ニュージーランドで見逃せないスポットベストセレクション10

サザンアルプスの山々と南島の初夏にだけみられるルピナス

どこまでも青い空、白くたなびく長い雲。鮮やかな緑に覆われた山や草原。きらきら光る碧のグラデーションの湖や大海原。漆黒の夜空に広がる満天の星。色とりどりの美しい花々。世界のどこにでもある光景ではありますが、ニュージーランドのそれらは他のどれよりも脳裏に焼き付き、心のすみずみに沁みわたる不思議な力を持っています。抑圧された心を解き放ち、錆びついた体に力を与えてくれるニュージーランドの大自然の中に飛び込んでみませんか。

ニュージーランド
首都 ウェリントン Wellington
人口 約492万6400人(2018年12月推計)
言語 英語(主要言語)他にマオリ語がある
民族 ヨーロッパ系約74%、マオリ約15%、その他ポリネシア系約7%その他アジア系など(2018年)
宗教 主にキリスト教
通貨 ニュージーランドドル
時差 日本との時差は+3時間(サマータイムあり)。ニュージーランドの方が進んでいる。
日本の午前9:00はニュージーランドでは午前12:00
国歌 「神よ女王を守り給え God Save the Queen」と「神よニュージーランドを守り給え
God Defend New Zealand(マオリ名 E Ihoa Atua)」のふたつ
国旗 ロイヤルブルーの地にユニオンジャック、南十字星をかたどった4つの星

夜空に広がる満天の星と不思議な色をしたテカポ湖

夜空に広がる満天の星と善き羊飼いの教会

テカポ湖を初めて見る人々が必ず口にすること。それは、「どうしてこんなに白くて青いのですか?」 その理由は、サザンアルプスの氷河から溶け出した水に白い岩石の粒子が混じりこむことによって作り出されたと言われています。そして、ニュージーランド特有の空の青色が反射して青みがかった色合いを加えていることにより青い乳白色になっているのです。つまり、天候によっても色合いを変えることになり、訪れるたびに違った色を見せる湖として人気の観光スポットとなっています。

テカポ湖をバックにルピナスの花に囲まれて

ダイナミックなサザンアルプスの山並みを眺めながら湖畔を散歩したり、天気がよければニュージーランドで最も綺麗に見えると言われる夜空の星を堪能しましょう。その星空を世界遺産にしようといった運動が話題になっています。

テカポ湖
位置 南島のマッケンジー盆地に位置
アクセス クライストチャーチもしくはクイーンズタウンから約3.5 時間
公式サイト www.tekapotourism.co.nz/
主な見どころ 善き羊飼いの教会、星空観察
ロゴ

見た者すべての心を鷲掴みするミルフォード・サウンド

ミルフォードサウンドのスターリン・フォールに最接近

ニュージーランドの大自然を語るには、フィヨルド地形の美しい景観が欠くべからざるものになります。特に、南島北端のマルボロ・サウンドと同じく南島南端のミルフォード・サウンドが有名で、最も訪れる観光客が多いフィヨルド地形になります。フィヨルドとは入り江のことを意味します。

ミルフォードサウンドクルーズでニュージーランド国旗と一緒に記念撮影

マウントクック同様、このミルフォード・サウンドも1年の約3分2にあたる日に雨が降り、特に雨の多い冬の時期には迫力ある滝の景観が加わり、絵にも描けない美しさとなります。観光は大型ボートに乗り約90分ほどで入り江を往復し、運がよければ入り江にひょっこり姿を現すイルカの群れに遭遇することもあります。

ミルフォード・サウンド
位置 南島に南西部に位置する、フィヨルド国立公園内
アクセス テ・アナウから約1時間50分、又はクイーンズタウンから約6時間
公式サイト https://www.doc.govt.nz/parks-and-recreation/places-to-go/fiordland/places/fiordland-national-park/places-to-go/milford-road-milford-sound-area/?tab-id=50578

人々の心を癒すマウントクックの雄姿

プカキ湖からマウントクックを眺望

ニュージーランド最高峰のマウントクックは、先住民族マオリの言葉で“雲を突き抜ける山”という意味の“アオラキ”という名称も持っています。日本の最高峰・富士山より少し低い標高3754mのマウントクックを中心に3000m級の18のピーク、その谷間を埋める数多くの氷河によって形成される息を呑むような美しい景観を目にするために、毎日多くの観光客が訪れています。

ハーミテージホテルのカフェからマウントクックがよく見える

年平均降水量4000mm、降水日数150日という不安定な気候の為、マウントクックの全容を見るにはちょっとした幸運が必要です。しかし、たとえ天気に恵まれなかったとしても低く垂れ込めた雲と山々とのコントラストも荘厳な雰囲気に満ち溢れ、見た者を満足させてくれるでしょう。

マウントクック
位置 南島の中心に位置する、アオラキ/マウント・クック国立公園内
アクセス クライストチャーチから車で4時間10分、又はクィーンズタウンから車で5時間
公式サイト https://www.doc.govt.nz/parks-and-recreation/places-to-go/canterbury/places/aoraki-mount-cook-national-park/?tab-id=50578

約300年前の氷河にタッチ!タスマン氷河湖

タスマン氷河湖クルーズツアーで巨大な氷河をバックに

標高3724m、ニュージーランド最高峰の山「マウント・クック」からは、氷河の溶け出した湖が神秘的な景観を生み出すタスマン氷河湖のクルーズツアー(例年9月から4月の催行)に参加できます。タスマン氷河は、標高2300m地点のネヴェと呼ばれる粒状氷雪原が母体となっています。ここに蓄積した雪が自身の重みで圧縮され、厚い氷となるのでです。

数百年前の氷河と記念撮影

そして温暖化に伴い氷河の溶解が進むと山の斜面に沿って下降し、その末端に溶け出した水で出来た青みのある乳白色の湖が形成されました。ツアーでは、ボートで湖に浮かぶ青い氷山に立ち寄り、約300年も前に積もった雪で出来た氷に触れたり、割った氷を食べてみることも出来ます。歴史を刻んだ氷晶に触れて涼やかなひと時が楽しめます。

タスマン氷河
位置 南島の中心に位置する、アオラキ/マウント・クック国立公園内
アクセス クライストチャーチから車で4時間半
公式サイト https://www.doc.govt.nz/parks-and-recreation/places-to-go/canterbury/places/aoraki-mount-cook-national-park/things-to-do/tracks/blue-lakes-and-tasman-glacier-walks/

氷河の上を歩くことができるフランツ・ジョセフ氷河

フランツジョセフ氷河上空

大自然の営みで造り上げられた天然の氷河の上を実際に歩くことができるツアーがあります。ツアー全体の所要時間は約4~5時間。起伏の激しい部分も歩くので翌日の筋肉痛を覚悟しておいてください。でも、氷河の上を歩く経験はなかなかできるものではありません。気象条件にもよりますが、風の通り道にできる自然のトンネルや、氷河表面に生じる亀裂・クレバスなど氷河ならではの光景を見ることができるでしょう。

ヘリコプターを利用して氷河までひとっ飛び

ツアー会社が氷の上を歩くアイゼン付きの登山靴やハイキング用のポール、レインスーツなどを貸してくれるので、中に着る暖かい服を用意するだけでOKです。英語ガイドと共に美しい氷の世界が体感できます。

フランツ・ジョセフ氷河
位置 南島の西海岸から10kmほどの距離に位置する、ウェストランド・タイ・ポウティニ国立公園内
アクセス クイーンズタウンから車で約4.5時間
公式サイト https://www.doc.govt.nz/parks-and-recreation/places-to-go/west-coast/places/westland-tai-poutini-national-park/franz-josef-glacier/?tab-id=50578

本格的な温泉体験ができるロトルア

ワイオタプ・サーマル・ワンダーランドの レディ・ノックス・ガイザー

ロトルアはニュージーランド最大の地熱地帯で良質の温泉が湧き出ることで有名です。ロトルアの町に入ると、まず、その硫黄の強い匂いに気が付くことでしょう。温泉に浸かって(水着着用)のんびりしたり、20m近く吹き上げる間欠泉や地球の胎動を実感できるユニークな見どころが数多く存在するのがロトルアの特徴です。

テ・プイアのマオリ彫刻

また、古くから先住民族マオリが多く住み、今も尚その伝統文化が根強く残っている地域です。ニュージーランドで最初に国立公園に指定されたトンガリロは、マオリの聖地であり世界自然遺産の地でもあります。マオリの伝統の歌と踊りを観賞し、伝統料理のハンギを体験するツアーも人気です。

ロトルア
位置 北島の都市、オークランドの南東192km、ロトルア湖南西岸に位置する
アクセス オークランドから国内線で約45分。長距離バスで約6時間

先住民族マオリの聖地・ワイポウアフォレスト

ワイポウア森林公園の カウリの木

樹齢千年以上のカウリの巨木見学とマオリ伝統文化を学習する約3時間の『トワイライトカウリツアー』に参加することができます。英語のガイドさんと森の中を歩きながら森の成り立ちや、かつて人間が森の中で暮らしていたときに自然から受けた恩恵や森と人間との繋がりについて、しっかりと解説してくれます。

太陽がゆっくりと傾き、あたり一面、幻想的な雰囲気が増すころ、ガイドさんがマオリ伝統の歌を歌いながら“森の神”タネマフタへと導いてくれます。森に響き渡るその歌声は言葉にできないくらいの感動です。そして、タネマフタの堂々とした勇姿を仰ぎ見ながら、自然と森に感謝する気持ちが心の底からわいてきます。スピリチュアル体験をお楽しみください。

ワイポウア森林公園の カウリの木
位置 北島の街、ダーガビルの北の西海岸側に位置するワイポウア・カウリ森林保護区内
アクセス 最寄りの街のファンガレイへはオークランドから国内線で約1時間。ファンガレイから車で約1時間45分
参考URL https://www.doc.govt.nz/parks-and-recreation/places-to-go/northland/places
/waipoua-forest/?tab-id=50578

大型バスで砂浜を疾走する最北端の地・ケープレインガ

ニュージーランド北島の最北端の地・ケープレインガでは太平洋とタスマン海の荒波がぶつかり合う迫力満点の絶景を見ることができます。そこから遥か北に行けば日本があると思うと不思議な気がします。このあたりはワイルドな自然の宝庫で、ケープレインガの手前にある巨大なテ・パキ大砂丘ではサンドボード(有料レンタル)で砂すべりをして遊ぶことができます。

ケープレインガ
位置 北島のファーノース地方にあり、ニュージーランド最北端に位置する岬
アクセス オークランドから車で約6時間。又はオークランドから車で4時間のパイヒアまで行き、パイヒアからツアー参加
参考URL http://www.doc.govt.nz/parks-and-recreation/places-to-go/northland/places/te-paki-recreation-reserve/things-to-do/tracks/cape-reinga-lighthouse-walk/

ツアーに参加すれば約150kmにも及ぶ砂浜の道「90マイルビーチドライブ」で、どこまでも続く海岸線を専用の大型バスで走ったり、変化に富んだ楽しい体験ができます。レンタカーでは入ることができない場所なので、ツアーに参加されることをおすすめします。

90マイルビーチ
位置 北島のファーノース地方の西側、アヒパラからマリア・ヴァン・ディーメン岬の南5kmに位置する
スコット・ポイントまでのタスマン海に面した砂浜
アクセス 最寄りの街、カイタイアへはオークランドから国内線で約1時間30分。
もう1つの最寄りの街、パイヒアへはオークランドから車で約3時間。
カイタイアとパイヒアからは共にツアー参加がおすすめ
参考URL http://www.newzealand.com/int/feature/ninety-mile-beach/

先住民族マオリの聖地・世界複合遺産のトンガリロ国立公園

活火山のルアペフ山(2797 m)や、富士山に似た美しい稜線を持つナウルホエ山(2291 m)、そしてトンガリロ山(1967 m)にはエメラルド色に輝く美しい火山湖があるなど、変化に富んだ景トンガリロ・クロッシ色を楽しむことができます。これらの山を縦走する約8時間のコースは、トンガリロ・クロッシングと呼ばれ人気のコースとなっています(シーズンは夏の11月~3月)。

トンガリロ国立公園
位置 北島中央部に位置する、ニュージーランド最古の国立公園で世界複合遺産
アクセス オークランドから列車で約5時間30分。観光拠点のファカパパ・ビレッジまでは約15Km
参考URL https://www.doc.govt.nz/parks-and-recreation/places-to-go/central-north-island/places
/tongariro-national-park/?tab-id=50578

また、映画「ロード・オブ・ザ・リング」のロケ地としても有名で、クレーターや茶色の禿山に囲まれると、まるで映画のワンシーンにいるかのような錯覚に陥ります。この国立公園の山域は、マオリ族の信仰の対象となっていたことからマオリ族の文化との結びつきも深く、自然遺産に登録された後、文化的要素を加えた複合遺産として再登録されました。

トンガリロ・クロッシング
位置 トンガリロ国立公園内
アクセス トンガリロ国立公園内のファカパパ・ビレッジからバス利用(要予約)
コース マンガテポポ小屋ー~サウスクレーター~レッドクレーター~エメラルドレイクス~ケテタヒ小屋
注意 マンガテポポ小屋ー~サウスクレーター~レッドクレーター~エメラルドレイクス~ケテタヒ小屋
参考URL https://www.doc.govt.nz/parks-and-recreation/places-to-go/central-north-island/places
/tongariro-national-park/things-to-do/tracks/tongariro-alpine-crossing/

快進撃を続けるワイン新興国のニュージーランドワイン

ニュージーランドワインの名が初めて世界に轟いたのが、世界的なワインコンペで最優秀賞を受賞した1980年代です。そこから一気にニュージーランドワインの快進撃が始まりました。最初に有名になった品種は白ワインのソーヴィニヨンブランで、ニュージーランドワイン協会の発表によると、現在も収穫量全体の約7割を占めています。

他にピノノワール(赤)、シャルドネ(白)、ピノグリ(白)、メルロー(赤)など多品種の葡萄が栽培されています。これまでニュージーランドワインの主流は白だと言われていましたが、赤ワインも人気があり、近年、生産量も増えています。ただ、生産量が少ないため日本ではなかなか飲むことができないので、ここはぜひ本場ニュージーランドで、その美味しさを確かめたいですね。

ニュージーランドワイン
主な産地(北島) ・オークランド周辺(ワイヘキ島、クメウ地区、マタカナ)
・ホークスベイ(ギムレット・グラヴェルズとナタラワ・トライアングル)
・ワイララパ(ウエリントン周辺<マーティンボロ、グラッドストーン、マスタートン>)
主な産地(南島) ・マールボロ(ワイラウ・バレー、アワテレ・バレー)
・ネルソン
・カンタベリー(ワイパラバレー)
ロゴ

まとめ

夜空に広がる満点の星を鑑賞し、雄大な山々で心を癒され、フィヨルド地形では見た者すべての心を鷲掴み。大自然の営みで作られた氷河では触れ、歩くこともできます。先住民族マオリの文化に触れ、ニュージーランド最北端の地で150㎞の砂浜を疾走、本格的な温泉体験。大自然を思う存分に満喫した後はニュージーランドワインで乾杯!

ここでは紹介しきれない多種多様な数々の見逃せない大自然のスポットがあり、目的に合わせた様々な旅のスタイルで楽しめます。

ニュージーランドの大自然の中に飛び込み、窮屈な日常から少しでも抜け出したいそこのあなた。相談をお待ちしています。

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