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バヌアツという名前を聞いても、どんな国かパッと思い浮かぶ人は少ないのではないでしょうか?そもそもバヌアツという国の存在自体、一般的にはまだまだ知られていません。
でも、バヌアツは実は旅行にかなりおすすめの国の一つ。綺麗な海と大自然が豊かに残され、現地の人たちもあたたかく迎えてくれます。そして意外にしっかりした宿泊施設も揃っています。その為、大自然の中での探検や伝統文化とのふれあい、はたまたリゾートステイまで実現できる国となっています。まずはバヌアツがどんな国なのか、ちょっと覗いてみませんか?
バヌアツの基本情報
首都 | ポートビラ |
面積 | 1万2,190平方キロメートル(新潟県とほぼ同じ大きさ) |
人口 | 約30万人(2019年時点) |
言語 | 英語、ビスラマ語、フランス語 |
宗教 | 主にキリスト教 |
通貨 | バヌアツバツ(VATU,VT) |
時差 | 日本との時差は+2時間 (日本が正午のとき、バヌアツ共和国は14:00) |
気候 | 南部が亜熱帯、北部が熱帯気候。11月~4月が高温多湿な夏季(雨季)、6月~9月が乾燥して晴天率の高い冬季(乾季)。 |
バヌアツってどんな国?
バヌアツはオーストラリアの東側、ニューカレドニアのさらに東にある島国です。南北に伸びた約1,200kmの範囲に83の島が点在しています。首都はエファテ島にある町ポートビラ。オーストラリアからの旅行客が訪れるので、リゾートホテルも多く、アクティビティも充実しています。
観光客がよく訪れる島はたいてい限られていて、バヌアツ最大の島エスピリッツサント島には、美しいビーチやブルーホールがあり、ダイビングスポットとしても有名です。まだ島の半分は未開のジャングルで、原住民たちが暮らしています。
そのため、バヌアツではリゾートステイと原住民のビレッジツアーなど異色の組み合わせを楽しめますよ。なお、バヌアツの人々の共通語はビスラマ語ですが、英語とフランス語も公用語になっているので、言葉が全く通じないということはないでしょう。
バヌアツへの行き方
日本からバヌアツへの直行便はないので、ニューカレドニアやオーストラリア、ニュージーランドなどを経由して向かいます。
エアカランを利用してニューカレドニア経由で行く場合、フライトスケジュールの都合でニューカレドニアに宿泊が必要です。どちらも滞在してみたい人にはぴったりですね。
あるいはニューギニア航空であれば、第3国で宿泊することなく、乗継ぎ・経由だけでバヌアツへ行くことができます。成田空港を夜に出発し、翌日にはポートビラに到着しますよ。
複数の航空会社を乗り継いで行くこともできますが、乗継ぎが増えてしまいますし、遅延や欠航の際の対応が難しくなるので、同一の航空会社でまとめて予約する方が安心です。
バヌアツのツアー
バヌアツにいざ行ってみようと思っても、ガイドブックもほとんどなく、入手できる情報が少ないのが現状です。旅の計画に迷ったら、旅行会社のツアーを利用するのが便利です。バヌアツはまだ日本人にはほとんど知られていませんが、秘境専門やリゾート専門の旅行会社ならツアーを取り扱っているところもありますよ。
バヌアツの国内線はスケジュール変更がよくあるので、自分で対応するのは大変。ツアーで申し込めばサポートを期待できます。そうした旅行中のトラブルの可能性も考えると、やはり専門の旅行会社を選ぶと安心です。
さらにポートビラの「メラネシアン・ホテル」にはホテル内に日本人常駐の旅行社のオフィスがあるので、ここに泊まればツアー手配や旅行中の相談などもできて、かなり心強いですよ。
南の島の楽園、サント島
バヌアツにあるいくつもの島の中で、特に見どころが多いのがエスピリッツサント島、通称サント島です。
ダイビングスポットとしても有名で、透き通った海の奥に沈む全長約200mもある世界最大級の沈船「SSプレジデント・クーリッジ号」を目当てに世界中のダイバーが潜りに来ます。水深が浅めのポイントもあるので、初心者でも楽しめますよ。
また、南太平洋で最も美しいとまで言われる「シャンパン・ビーチ」にも必ず立ち寄りたいところ。
海底から湧き水と一緒に出てくる泡がシャンパンのように見えるという理由で、この名前がついたのだそうです。真っ白の砂浜から透き通った青い海へのグラデーションが美しく、しかも人がいない場合が多いのも魅力。美しい南国ビーチを独り占めできます。
エリア名 | エスピリッツサント島 |
アクセス方法 | ポートビラから国内線で約1時間 |
面積 | 4,010平方キロメートル |
主な見どころ | シャンパンビーチ、ブルーホール、ミレニアムケーブ、ミリオン・ダラー・ポイント |
近すぎて危険!?ヤスール火山
バヌアツには「世界一、火口に近づける活火山」と言われるヤスール火山があります。
火山の周辺は灰が積もって一面が灰色の景色。山の麓で車を降りて、歩いて山を登っていくと、あっという間に火口にたどり着きます。山頂に柵などは無く、すぐそこにマグマが沸き立つ火口が開いているのです。
数分に1回という頻度でドーンという音と共に爆発するので、最初は心臓が持つのか不安になりました。しかし、しばらく見ていると少し慣れてきて、もっとよく見たいと思うように。
噴火すると溶岩が目の前の高さにまで吹き上がってきます。暗くなると溶岩の炎がより鮮明になって迫力が増しますよ。
極まれに噴石が飛んでくることがあるらしく、当たったら本当に危険。日本であれば、こんな間近で噴火を見ることはできないでしょう。バヌアツならではの貴重な体験です。
エリア名 | ヤスール火山 |
アクセス方法 | ポートビラから国内線で約1時間、そこから車で約2時間 |
入山料 | 3350VT |
試してみたいバヌアツグルメ
バヌアツに行ったら一度は食べてみてほしいのがバヌアツ牛。化学飼料不使用の厳選された牧草で育てられた最高級のビーフです。フランス統治時代の影響かレストランのレベルが高く、他にも様々なジャンルのお店があります。
島国なのでロブスターなどのシーフードも豊富。日本では高級な食材も、バヌアツではお手頃価格で味わえます。
地元のグルメなら、主食のタロイモ料理や、キャッサバやバナナにココナッツミルクをかけて葉っぱでくるんで焼いた伝統料理「ラップラップ」がおすすめ。
そして、地元民に愛される未知の飲み物「カヴァ」。植物の根を粉状にして水で溶いたもので、見た目は泥のよう。飲むとお酒に酔ったような感覚になる、不思議な飲み物です。私は1杯の半分でフラフラになってしまいましたが、旅の醍醐味として挑戦してみてはいかがでしょうか?
まとめ
ユニークな魅力が詰まったバヌアツでは、海や火山、ジャングルやブルーホールと、様々な大自然の表情を間近で見ることができます。人々は温かく、ホテルやレストランも充実しているので、滞在しやすい環境が整っているのもおすすめのポイントです。