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国土の約四分の一が保護区に指定されているというコスタリカ。日本人にはあまり馴染みがない国だと思いますが、近年注目されているエコツーリズム発祥の国として知られ、映画「ジュラシックパーク」の舞台にもなりました。そんな大自然が生み出す独特の生態系はバードウォッチャーや昆虫愛好家にとってまさに聖地!ここではそんな魅力あふれるコスタリカに行くべき5つの理由を、実際に訪れてその魅力に憑りつかれた私がご紹介していきたいと思います。
野生のナマケモノに出会えるから
ジャングルのアイドル的存在であるナマケモノ。中南米のあちこちに生息していますが、コスタリカのアレナル火山国立公園でもよく観察することが出来ます。恐らくナマケモノと言うと、「1日のほとんどを寝て過ごしている」「やたら動きが遅い」といったマイナスなイメージがほとんどでしょう。しかし彼らの生態は実は非常に奥が深く、面白い!1日平均8gほどしか食事を摂らないという、非常にエコな暮らしをしているナマケモノ。地上に天敵がいるため一生のほとんどを木の上で過ごします。
コスタリカではそんなナマケモノウォッチングが盛んで、望遠鏡越しに彼らの生活を垣間見ることが可能!常に笑っているかのような愛らしい顔をしたナマケモノを見ていたら、ほっこりした気分になること間違いなしです。
自然に囲まれたコスタリカの天然温泉が気持ちいいから
火山が多いコスタリカには実は温泉の文化があります。とは言っても日本のように疲れをとる為にのんびり浸かる感じではなく、自然のプールのような雰囲気。アレナル火山の麓にあるタバコンホテルの敷地内にはテーマパークのように大きい天然温泉がいくつも湧いていて、ホテルの宿泊者だけでなくゲストも入ることが出来ます。
滝のように流れ落ちるものや小さい池のようなもの、プールのようにバーが併設されているものまであって、まさに充実のひと言。いつも多くの観光客で賑わいますが、迷子になってしまいそうなほど広大な施設なので、中にはプライベート感覚であまり騒がしさを感じずに入れるエリアもあります。日本の温泉のように体の芯まであったまるような熱さではありませんが、南米らしい木や花に囲まれながら浸かる温泉はまた新鮮で趣あり!旅の疲れを癒すのにぴったりです!
生き物の宝庫、熱帯雲霧林のウォーキングが出来るから
自然環境の保全を大切にした観光行動をいわゆるエコツーリズムと言いますが、コスタリカにあるモンテベルデはそのエコツーリズムの聖地とも呼ばれる場所です。カリブ海から来る湿った空気によって一年を通して霧と雨がもたらされるこの地は、世界的に見ても特殊な環境。そのためここでしか見られない鳥類や哺乳類、昆虫が多く存在し、多くの愛好家たちの憧れの地ともなっています。
なんと植物だけでも2500種類以上、鳥類も400種類以上がこの地に生息しているというから驚きです!さながら自然の博物館であるモンテベルデ。生き物が好きな人にとってここ以上の楽園はそうそうないでしょう。観光の目玉であるモンテベルデはコスタリカに訪れるなら絶対外せない、おすすめスポットです!
世界最高のパイナップルが食べられるから
気候柄、フルーツの栽培が盛んなコスタリカ。特にパイナップルはコスタリカの名物の一つ。日本で売られているものはフィリピン産が多いイメージですが、実は生産量はコスタリカがダントツの1位。そのためコスタリカでボートツアーなどに参加するとおやつ代わりにパイナップルを切って出してくれたりします。
生産量が世界一なだけあって手慣れているのか、ガイドさんの手によって瞬く間にカットされていくパイナップル。「世界一美味しいパイナップルだよ」と差し出されてそのままひとくち。・・・こ、こんなに美味しいパイナップルは生まれて初めて!今まで食べてきたものは一体何だったんだというくらいコスタリカのパイナップルは最高に甘くてジューシー!これは確かに世界一かもしれない。お土産として持って帰れないのが悔しいほどの美味しさです。
世界一美しい鳥ケツァールに会えるから
世界で最も美しい鳥「ケツァール」。鮮やかな緑と青、赤い羽根が美しく、その特徴はなんと言っても約1メートルにもなる尾の飾り羽。飛ぶ度に尾の羽が優雅に揺らめき、その世界最高の美しさに世界中のバードウォッチャー達を虜にしています。
絶滅危惧種であり、日本ではまずお目にかかれないケツァールですが、コスタリカはそんなケツァールが最も多く生息している国だったりします。400種類以上の鳥類が生息するコスタリカでもケツァールの人気はやはり絶大。その姿を拝もうと多くの観光客が息を潜めて根気強くケツァールの登場を待つのです。
その稀少さから、見た者は幸せになれるというケツァール。コスタリカに行くなら是非たっぷり時間をとって、世界一の鳥をカメラにおさめてみてはいかがでしょうか。