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ブラジル北東部にあるレンソイス国立公園は最近日本でも知名度が上がってきている場所。
このレンソイス国立公園の見どころは広大で真っ白な砂丘と、その中に浮かぶ青い池です。青い池は雨季の時期にしか見る事が出来ず、乾季は一面砂漠となります。
海や川に一切つながってないにもかかわらず、雨季にどこからともなくできる池には、なんと魚が現れるというのです!
そんな不思議でいっぱいのレンソイス国立公園の魅力に迫ってみましょう。
そもそも・・・ブラジルってどんな国?
ブラジルはご存知のとおり、日本の裏側。
「ブラジルの人聞こえますか~!?」と呼びかけても聞こえるはずのない、遠い遠い国です。
国の広さは約851万平方kmもあり、日本の22.5倍、世界第5位の大きさを誇ります。
人口は約2億1400万人。こちらは日本の約2倍程度です。何とも羨ましいくらいの人口密度ですね。
日本との関係は世界のどの国よりも深く、ブラジルでの労働力不足の解消、および日本経済の不景気による雇用確保のため、1908年から移民を多く送り出した経緯があります。
約200万人の日系人が今でもブラジルで生活しています。
ブラジルの気候・服装
南半球の国ブラジルの夏は11~4月、冬は5~7月です。南部のリオなどは亜熱帯地域で1・2月が最も暑く雨も多いです。サン・パウロから南は温帯に近い亜熱帯地域で、リオに比べて年間3~5℃低いのが特徴です。ブラジリアやパンタナールのある中部の内陸部は雨期と乾期があり、乾期には湿気がほぼなく、カラカラに乾いた日が続きます。
ブラジルは冬でも平均最高気温が23℃程度なので、一時的な寒さに対応する服装があれば、基本的に一年中半袖でも大丈夫です!
ただし旅行者(特にアジア系)は見るからに分かりやすく、ブラジルでは犯罪に巻き込まれるケースもなくはないので、現地に馴染むような色味をチョイスすると良いでしょう。
ブラジルへの行き方
日本からブラジルへは直行便がありません。アメリカ経由が最も一般的で、ダラスやヒューストン、マイアミを経由して約24時間前後です。最近ではドバイやドーハなど中近東乗継のフライトも出てきており、時間もそれほど大きく変わりません。ブラジル国内への移動はさらに国内線を乗り継ぐことになります。国土が広いブラジルでは国内移動も飛行機がメインの交通手段となります。
ブラジルのツアーはこちら
ブラジルのぜひコレ!
ブラジルの代表料理といえば、まずシュラスコ(churrasco)!ブラジルのバーベキューのことで、シュラスコ専門のレストランはシュハスカリア(churrascaria)といいます。
串刺しにして焼いた肉を店の人が次々に持ってきますので、欲しい肉をもらいます。
食べ放題ですが、全種類もらっているとたちまちお腹がいっぱいになってしまうので、おいしそうな肉を見極めてください。牛肉のおしりに近い背中の部位、ピカーニャが一番人気です。
いざ、ブラジルの秘境・レンソイス国立公園へ!
【レンソイス・マラニャンセス国立公園】正式名称はこのとおりです。
ポルトガル語で「マラニャンセス」が「マラニャン州の」、「レンソイス」が「シーツ」という意味を持ち、白砂の砂丘がシーツのように見えたため、名づけられたと言われています。
レンソイスの白砂は、そのほとんどが石英(セキエイ)という化合物で出来ており、水晶と同じ成分でできています。そのため、太陽に反射すると白く光り輝きます。
年間に換算すると約6万人もの観光客が訪れるレンソイスは、2017年にUNESCO世界自然遺産に認定されています。
レンソイス国立公園は秘境ともいえる場所にあり、行くにも一苦労です。
レンソイスへの拠点はバヘリーニャスという村ですが、まずはそのバヘリーニャスまで、サンルイスという世界遺産に登録されている町からバスで片道4時間半ほどかかります。
さらにバヘリーニャスからツアーに参加して、悪路のジャングルを4WDで1時間以上走ってようやく到着する事が出来ます。
レンソイス国立公園に到着すると、目の前には絶景が広がります。
その大きさは約15万ヘクタールともいわれており、非常に広大です。簡単に迷子になるので車の到着地点は忘れずにしておきましょう。
毎年1月から6月の雨季に降った雨で地層下の水脈の水位が上がり、湧き出ることで青い池が発生します。
青く輝く池と真っ白な砂漠の美しいコントラストがレンソイス国立公園のハイライトです。日差しや砂漠の照り返しが大変きついので、日焼け止めは忘れずに持っていきましょう。
雨季になると池が姿を現すのと同時に、数多くの魚たちが泳ぎ始めます。魚は大群ともいえる数で、いない池もあります。
この魚がどのようにして現れ、乾期になると何処へ姿を消していくのかは実はまだ解明されていません。
しかし一説には、
●乾季でも水の残る箇所があり、そこで魚は生き続ける・・・とか、
●乾季には魚は息絶えるが、産卵した卵は乾燥に耐え、再び水に満たされると孵化する
等と言われています。
またレンソイス国立公園では、砂漠を空から眺めるセスナツアーも催行されています。
セスナから見ると、その広大さが改めてよく分かります。
風に波打つ美しい白いシーツを由来とする理由が実感できるのがこのセスナツアーです。
セスナツアーは人数が集まれば催行しますが、少し追加料金を払えば2名様から飛ばしてくれる場合もあります。
2名でしか行かないからとガッカリせずに、気軽に相談してみましょう!
レンソイスのぜひコレ!
前述した通り、レンソイスは陸の孤島のため、近くの宿泊施設でも車で1時間ぐらい離れないとありません。
バヘリーニャス以外の場所から来たのであれば尚のこと。
それ故、レンソイスの観光は半日、ないし2~3時間で終わってしまうのです。またそのほとんどが、日帰りでレンソイスを後にします。
大変な思いをしてそれっぽっちなんて、なんてもったいない!!!・・・と思いません?
そこでレンソイスでのオススメは、国立公園の中でのハンモック泊です!
実はレンソイス、その中心部にはオアシスがあり、そこでは昔ながらの生活をされている方が住む村があります。
そこでは村民のお宅でハンモック泊をすることが出来ます。
レンソイスのベストシーズンである6~9月の平均最低気温は16~18℃と言われていますので、ハンモックでも大丈夫。
天候に恵まれれば、見たことないほどの満点の星空をひとり占めできます!
広い星空と大地に抱かれて眠る一夜は、一生モノの思い出になること間違いナシです!!!