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リスボンの西28kmに位置するシントラは、王宮や宮殿、城跡などが残る、王家の避暑地として知られています。イギリスの詩人バイロンが、かつて「エデンの園」とこの町を讃えただけあって、風光明媚な自然の中に豪奢な宮殿が点在する姿は一見の価値ありなのです。1995年に世界遺産に登録されてからは、多くの観光客がリスボンから日帰りで足を伸ばして行くことでも知られています。数々の宮殿やムーアの城跡を見学したら、名物の路面電車に乗って45分、大西洋沿岸の白砂ビーチへ走っていくのもお勧めです。美味しいシーフードレストランやカフェもあってビーチ沿いのひとときを楽しむのもいいでしょう。

リスボン中心から西に約6km、テージョ川に面したべレン地区には、輝かしい大航海時代の栄光と繁栄を体現したジェロニモス修道院と時代の名残りベレンの塔という２つの世界遺産（1983年に登録）があって、大航海時代の先駆者たちを賞賛する「発見のモニュメント」とともにリスボンの一大観光ポイントを成しています。ヨーロッパ有数の規模で壮麗なジェロニモス修道院は、サンタ・マリア大教会と回廊などに入ることができ、彫刻やアーチ、ステンドグラスなど、その荘厳さにきっと嘆息が出るほど驚かれるでしょう。テージョ川のほとりに要塞として作られ、税関や灯台としても使われたベレンの塔には、大航海時代の面影を見ることができるでしょう。